ハーメネイー最高指導者「西洋諸国はムスリムに対して敵意を露わにしている」
2013年06月09日付 Jam-e Jam 紙
イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、昨日の朝、大学教授や第30回国際コーラン大会に参加したコーラン読経師らとの面会の中で、ムスリムらに向けて語られたコーランの重要な命令の一つに、連帯と団結の維持があるとの見方を示した上で、「今日ムスリムに対して団結を呼びかける言葉は、どれも神の言葉なのであり、ムスリムたち、そしてイスラームの諸宗派を互いに敵対的感情へと煽る言葉は、どれも悪魔の言葉である」と強調した。
革命最高指導者事務局の広報サイトが伝えたところによると、アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はこの会見のなかで、ムスリムたちがコーランと、そこで語られた幸福と自尊心をもたらす教えにより親しみ、知識を深めることが必要だと強調した上で、「ムスリムらに対するコーランの呼びかけの一つに、『神の糸』〔※コーランのこと〕を中心に連帯し、決して分裂しないこと、というものがある。そしてその反対側には、イスラーム共同体の間に対立を惹起し、宗派間の偏見を激化させんとする植民地主義的な教え、手法があるのである」と付け加えた。
同師は、一部のイスラーム諸国は〔欧米諸国に〕騙されており、彼らは敵の土俵でゲームをしてしまっていると指摘した上で、「ムスリム間の団結と一致こそ、緊急の宗教的義務だ」とした。
イスラーム革命最高指導者は、殺戮や流血の惨事、狂信的なテロリズムとそれに関連した惨劇、そしてそこからシオニズム略奪体制が漁夫の利を得るような状況こそ、イスラーム共同体間の対立と分裂の結果に他ならないとした上で、「今という時はムスリムとイスラーム諸国にとって試練の時である。イスラーム諸国民は極めて高い意識を持たねばならない」と述べた。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は西洋の側からイスラーム世界に対して開始された嫌イスラームのうねりについて触れた上で、「西洋という敵は、ムスリムに対して敵意を露わにしてきている。それゆえ、イスラーム共同体は自らの内に秘める力と能力の源を強化する必要がある。こうした源のうち最も重要なものの一つに、〔ムスリム間の〕連帯と団結、共通点への意識の集中があるのである」と強調した。
革命最高指導者は、イスラーム世界は今日、コーラン的真理に飢えていると指摘した上で、「イスラーム世界のリーダーたちが自由を希求する自らの声を〔人々に〕届けるために社会主義や共産主義のスローガンを叫んだ、かつてのあり方とは異なり、今やイスラーム世界の東から西まで、正義、独立、自由、そして自尊心のスローガンを叫ばんとする者は、コーラン的なスローガンを叫ぶようになっているのである」と付け加えた。
同師は、コーランに関する会議やコンペティションを開くことは、コーランの真実と精神により近づくための手段なのだとした上で、「コーラン学を習得することは、コーランの教えのもとでムスリムが健康と安全、自尊心、そして生活の秩序化を手に入れるための土台となるのである」と指摘した。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:8411122 )
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