パキスタン、イランから輸入の電気料金を小麦で現物支払:イラン植物防疫庁は認めず
2013年06月12日付 Jam-e Jam 紙
エネルギー相マジード・ナジュムジュー氏(メフル通信HPより)
エネルギー相マジード・ナジュムジュー氏(メフル通信HPより)

【同紙5面】エネルギー相は、「パキスタンはイランからの電力輸入に対し4000億ドル分の未払い金がある」と強調した上で、「パキスタンは現金決済の代わりに、小麦による現物支払を許可するよう求めており、この件で両国は合意に至った」と発言した。

しかし、パキスタン産小麦の輸入は、汚染や衛生上の品質の低さを理由にイランでも禁止されている。

 エネルギー相のマジード・ナームジュー氏はISNA(イラン学生通信)の取材に答えて次のように述べた。

パキスタン産小麦を、イランから同国に輸出した電力の対価として受け取るために、信頼できる関係筋と協議が行われ、同案件が認められた。


同エネルギー相は、さらに次のように付け加えた。

これに従って、我々は〔電力と小麦の〕バーター取引が行われるという文書を発行したが、パキスタン産小麦の受け入れに関しては鉱工業商業省の許可次第である。


 エネルギー相はまた次のように説明した。

鉱工業商業省が、パキスタン産小麦に輸入許可を与え必要とされる品質を満たしていると宣言した場合にのみ、パキスタンがイランに対し未払いになっている電気料金の代わりに、バーター取引が行われ、我々は[パキスタンからの]小麦を受け入れるだろう。

■パキスタン小麦は安全性が認められていない

 パキスタンがイランから購入した電気料金の債務支払いと引き換えに、同国の小麦を受け取るという報道が伝わると、植物防疫庁はパキスタン産小麦の安全性は認められていないと発表した。植物防疫庁次官は、(輸出入される植物の安全性を判断するする公的機関である)同庁の見解として、このパキスタンの農産物の安全性を認められないとした。

 植物防疫庁の検疫・汚染物質規制担当次官であるアリーアクバル・ヤーセミー氏は、次のように述べた。

これまでに、イランへのインド・パキスタン産小麦の流入に関する多くのニュースが報じられてきたが、これらの国々の小麦には植物防疫庁として輸入を許可しておらず、これらを輸入するための検疫が実施されたこともないのである。


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( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:30444 )