ロシア、「S-300」ミサイルの代わりに「Anty-2500」ミサイルの売却を提案
2013年06月25日付 Jam-e Jam 紙

 一部の報道によると、ロシア政府はイラン・イスラーム共和国との和解に向けた新たな提案として、「S-300」ミサイルの代わりに「Anty-2500」ミサイル・システムを我が国に納品することを検討しているという。

※訳注:S-300とは弾道を描く標的を破壊する能力を持った地対空ミサイル・システム。ロシアからイランへの同システムの提供に関する契約は2007年12月に締結されたが、ロシア側が安保理決議1929号に基づきこの契約を破棄したため、両国間では確執が生まれている。

 ファースル通信がインターネット・ニュースサイト「ロスバルト」の報道として伝えたところによると、この問題に関して双方が合意した場合、イラン側はS-300売却契約の破棄を理由に国際裁判所に提出していた訴えを取り下げることが予想され、ロシア側も軍事兵器の一大輸出国としての自身の信用を取り戻すだけでなく、〔S-300の売却で得られたであろう〕利益を手に入れることができるだろう。

 ロシアの軍事技術協力庁に近い筋によると、「Anty-2500ミサイル・システムは実際、S-300をさらに洗練させたバージョンだ」という。

 あるクレムリン関係者もまたこれを認めた上で、「国連安全保障理事会での対イラン武器禁輸決議を受けてロシア大統領が2010年に出した、イランとの軍事技術協力を制限するとの命令を取り消すことは不可能である。しかしわれわれは現在、この命令で念頭に置かれていた制限に該当しない、その他のミサイル・システムをイラン側に譲渡する可能性を検討しているところである」と述べている。

 これより前、駐露イラン大使のセイエド・マフムード・レザー・サッジャーディーは、〔S-300の代わりに〕TOR-Mミサイル・システムをイラン側に納品するとのロシア側のかつての提案は、イラン当局の歓心を得るものではなかったと述べていた。

 専門家らは、イラン政府は今回のロシア側の新たな和解案に合意する可能性があるとの見方を示している。彼らによると、もしイラン当局がこの提案を受け入れるならば、外国の脅威に対するイランの防衛能力の強化をもたらすと同時に、軍事技術協力の分野における信頼できるパートナーとしてのロシアの立場強化にもつながるだろう、とのことである。

 外交筋によると、S-300の代わりにAnty-2500を納品することをめぐる問題は、7月1日にロシアで開かれるガス輸出国首脳会議の傍らで行われる予定の、ロシアのプーチン大統領とイランのアフマディーネジャード大統領の会談におけるメインテーマの一つとなるだろう、とのことである。

 この報道によると、イラン国防省はロシアがS-300ミサイル・システム5セット(約8億ドル相当)の納品契約を破棄したことに伴い、ロシア側をジュネーブにある国際裁判所に訴え、賠償金として40億ドルを要求しているという。

 この裁判でロシアが敗訴する危険性が極めて高く、またもしロシアがこの判決に従わなかった場合、武器輸出の分野におけるロシアの信用が大きく傷つくという現実に鑑み、ロシア当局は国際裁判所の枠組みの外でのイラン側との和解を模索している。

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( 翻訳者:8411011 )
( 記事ID:30661 )