ラフサンジャーニー「『政治的人士』は男性に限定されない」
2013年07月03日付 Mardomsalari 紙


 アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーは各界で活躍する女性や政治・社会活動家の女性らと面会し、その中でホルダード月24日〔6月14日〕の選挙後に国内で生まれた、〔明るい未来を〕期待させるような雰囲気について触れ、「急進主義に背を向け、政治的理性を歓迎した国民の経験が求めているのは、権力を握った人ないしグループは独占主義に陥ってはならない、ということである」と述べた。

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 同師はイラン国民に科された制裁の不当性を訴えつつ、「〔国際社会との〕真の交流を促進し、受動的態度や強情な態度を控えることが、外交政策の打開策となる。世論的に状況が整った今こそ、国民の権利をかなえるための実践的な一歩を踏み出すべきである」と語った。

 アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーはスピーチのつづきで、ロウハーニー政権の前に立ちはだかる難問の数々を列挙した上で、「理性的な政策を考え、性急な判断を慎むことが政府を助け、さまざまな不足や多大な費用、空になった倉庫〔※莫大な石油収入によって蓄積されるべき資産が、誤った経済政策によって失われたことを指す〕、累積した債務、そして制裁にもかかわらず、〔国を構成する〕すべての機関が協力して国を苦境から救い出す際の一助となるだろう」と述べた。

 最高指導者選出専門家会議の議員を務める同師はつづきの中で、女性に対してイスラームが優しい視線を投げかけ、また偉大なる預言者も自身の言動の中で、女性に気高く接していると指摘した上で、「〔コーランが〕マルヤム(マリア)やアースィヤ〔※コーランに出てくるファラオの妻でムーサー(モーセ)を救う賢女〕、サバー(シバ)の女王を高く評価し、彼女たちの合理的な精神、話し合いの精神を強調していることは、性別が人間の特権となってはならないという教えを、男女に与えるものなのである」と語った。

 公益判別評議会の議長を務める同師は、革命が起きて最初の10年間に金曜礼拝での説教で取り上げた、社会正義や女性の権利に関する議論は、どれもイスラーム研究に依拠したものだったとした上で、「私はコーランや伝承を資料にして、女性には社会のすべての領域に進出することが可能だということを証明した」と語った。

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 同師は、女性は国の活動人口の半分を占める存在だとし、近年の教育の発展によって、女性たちはあらゆる分野に進出し、大きな影響を与えることができるようになっているとも述べた。

 公益判別評議会議長は、国内の政治的議論で使われている「人士」という語の真の解釈について意見を求めた出席者らに対し、「憲法調査専門家会議の議長だった殉教者アーヤトッラー・ベヘシュティー〔※ホメイニーの側近として活躍した宗教指導者。1981年6月28日のイスラーム共和党本部爆破事件で爆死〕は後に、〔憲法で大統領の条件として使われている〕『政治的人士(rejāl)』という語の意味は、女性でも男性でもありうる、と表明していた」と語った。

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 アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーはその上で、「シーア派は〔社会から〕女性を孤立させるような障壁を設けていないにもかかわらず、私たちの社会には、女性の権利に対してしばしば私的感情に基づく視線を投げかける、偏見に満ちた輩がいることは事実である。これはイスラーム体制にとって、まったく相応しいことではない」と付け加えた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:30693 )