トルコの貨物トラック440台、エジプト・サウジアラビアに足止め
2013年07月14日付 Zaman 紙


シリアとの緊張状態が発生して以降、トルコ企業は、長距離輸送用大型トレーラー(TIR)でエジプトやサウジアラビアを通って荷物を湾岸諸国に輸送している。しかし、この二ヵ国の港湾と海運会社所有のロールオン・ロールオフ(Ro-Ro)船の船上でトラブルが発生し、積荷を満載したTIR440台が10日間も港で足止めを食らっている。交通省と国際輸送業者組合(UND)がトラブル解決に向け交渉を行っている。

シリアとの国境ゲート閉鎖後、Ro-Ro船を用い、エジプトとサウジを通って湾岸諸国に対し行われていた輸出にトラブルが発生している。トルコから積荷を運ぶTIR440台が、エジプトやサウジの港で足止めされているのだ。
シサ海運会社は、船内故障と負債により船舶をアラブ諸国の港湾に接岸させることができなかったと発表した。
チョコレート、青果、乳製品、肉製品などの冷凍食品を満載したTIRは、エジプト国内の複数の港で待機させられている。交通省省と国際輸送業者組合が 問題解決に向け調整を続ける一方で、別のRo-Ro船を手配して、待機中のTIRをトルコへ輸送することも検討されている。

トルコからエジプト、サウジにRo-Ro船に乗って製品を輸出していたTIR440台が、この二ヵ国で足止めを食らっている。

港で待機を余儀なくされているTIRの輸送再開に向け、交渉が続いている。
入手した情報によれば、シサ海運のRo-Ro船でエジプトやサウジに製品を運んでいたTIR440台がこの国で待機中である。

同社は船内故障と負債により船舶をサウジ国内の各港に接岸ないさせられないと発表している。
チョコレート、青果、乳製品、肉製品などの冷凍食品を満載したTIRは、エジプト国内の複数の港で待機中だ。また、それより早い段階で輸出製品を運んでいたTIRも、船舶を接岸できないため、サウジの各港に留まっていることが明らかになっている。

国際輸送業者組合のアブドゥッラー・クルチ理事は、シリア騒乱を理由に、経済相や交通省などの働き掛けで、代替手段としてRo-Ro船が使われはじめたと説明した。同理事は、シリア国境ゲート閉鎖以降、湾岸諸国に荷物を輸送できなくなったと語った。そのため、TIRはまずアレキサンドリアから船でエジプトの北海岸に運ばれ、そこから200km陸路を移動して、紅海沿岸のアデヴィイェ港で下されることも明らかになった。さらに、トラックはここから再びRo-Ro船に乗せられ、サウジのドゥバ港に運ばれる。同理事は「ここから陸路でカタール、イエメン、ドバイなどの国々へ向かいます。しかし、シサ海運会社のRo-Ro船の故障によりTIRはドゥバ港、アデヴィイェ港で待機しています。問題解決に向け企業と入念に協議中です」と語った。

サウジに運ばれたTIR 3台を、エジプトのアデヴィイェ港で待っていたアフメト・エルソズさんは、「我々のTIRの足止めが10日間続いています。トマトや桃を満載していたのですが、一つも来ていません。エジプトで待機中のようです。業者は、船の準備はできているといってうちのトラックを輸送したのですが、到着するはずの船がいないことが判明しました。聞いたところによると、シサ海運は目的の港に負債があったため接岸できないそうです。毎日、今日・明日には解決するでしょう、と言われていますが」と話した。

エジプト航路がトルコの輸出にとって重要だと強調するのは、国際輸送業者組合チェティン・ヌホール会長である。同会長によれば、この航路で年間1万2千便が就航しており、2万便に増える予定もある。
ヌホール会長は、現在、このルートで一時的に問題が起きていると語り、「エジプトでクーデター中も護送船をつけることができませんでした。今も故障の影響でこのような状況に陥っています。二日前、シサ海運の取締役と面会しました。トラブルは船内の一時的な故障に端を発しています。すぐに故障を修理し、運行を続ける予定です」と語った。

取材したシサ海運の関係者は、「会議中」であることを理由に、質問への回答を行わなかった。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:30806 )