国家エリート財団、頭脳流出について最新の統計を発表
2013年07月15日付 Jam-e Jam紙

1382年から1386年〔西暦2003から2007年〕の間に、科学オリンピックの金メダリストの約33%、大学統一入学試験の上位成績者の19%が海外に移住

【社会部:アミーン・ジャラールヴァンド】国内外のニュースサイトを参照してみると、エリートの国外流出について相矛盾する数字に出くわすものだ。ここ数年の間に数百万人もの選良たちが国を出たと主張するサイトも、中にはあるほどだ。矛盾に満ちた数字が氾濫しているためだろうか、昨日「国家エリート財団」はこうした曖昧模糊とした状況に対処すべく、エリートらの国外流出に関して、最新の公式統計を公表するという思い切った行動に出た。

 国家エリート財団のホセイニー副総裁(文化・エリート問題担当)によれば、1382年から86年〔西暦2003から2007年〕にかけて、科学オリンピックのメダル獲得者のうち308名、全国大学入学試験の最上位成績者のうち350名が国外に移住したという。

 ただし、ハサン・ホセイニー氏はメフル通信とのインタビューの中で、最新の統計や情報によれば、この4年間で科学オリンピックのメダルを獲得した者のうち、712名は国内に留まっており、また全国大学入学試験の上位成績者も、約1400名が国内に居住しているとも付け加えている。

 つまり、国家エリート財団の最新統計によれば、この間に科学オリンピック・メダリストの約33%、全国大学入学試験の成績優秀者の19%が国外へ流出したことになる。

 国家エリート財団が示した統計では、上記4年間に行われた全国大学入学試験の最上位成績者と科学オリンピックのメダリストらがエリートとして調査の対象となっているだけで、芸術分野のエリートたちやその他の分野で活躍している天才らの国外流出については、言及されていない。

なぜ統計は1386年までなのか?

 おそらく最初に気になるのは、なぜエリートの頭脳流出に関する統計が86年までなのか、なぜ92年〔西暦2013年〕のエリートの状況については公式の統計が発表されていないのか、という点だろう。

 同財団副総裁のアーリヤー・アルサティー氏はジャーメ・ジャム紙とのインタビューで、次のように説明する。

財団の調査によると、86年から92年〔西暦2007年から2013年〕の科学オリンピックのメダリストや全国大学入学試験上位成績者の9割以上が国内に残っているが、その理由は彼らの教育期間が修了しておらず、彼らが大学生だからだ。実際、国家エリート財団は、92年〔のオリンピック・メダリストや全国大学入学試験上位成績者〕の統計については、エリートらの教育期間が修了し、彼ら〔の進路〕が確定した時に発表されることになるだろう。

 別の言い方をすれば、あるエリートの国外流出の有無について調査が行われるのは、その人物が国外に出ることが可能になったときだ、ということである。80年代終わり〔※西暦2000年代にほぼ相当〕から現在にかけて、科学オリンピックでメダルを獲得した者たちや全国大学入学試験の上位成績者たちの多くはいまだに大学生であるが、調査しなければならないのは、彼らが学業を終えた後に、果たして国外に出ているのかどうかなのである。

 こうしたことから、92年のエリートたちの頭脳流出に関する統計が公表されるのは、エリート学生である彼らが国外に移り、そこで〔大学院生として〕学業を続ける可能性が高くなる、4年後の96年〔2017年〕だと予想することができるのである。

統計は金メダリストと500位以内の成績上位者のみが対象

 国家エリート財団の統計によると、〔上述の〕4年間で、科学オリンピックのメダリストおよび全国大学入学試験の上位成績者、計658名が海外に流出したことになっているが、アルサティー氏によれば、この統計は科学オリンピックで金メダルを獲得したメダリスト、ならびに全国大学入学試験で500位以内に入った上位成績者のみを対象としたものだという。科学オリンピックで銀メダルや銅メダルを獲得した者は多数に上るため、彼らや全国大学入学試験で500位以上だった者たちの国外流出の有無に関する調査は行われていないのである。

 国内に還流したエリートの数についても、同財団は調査を行っておらず、また国外流出・国内還流したエリートの数を計算する際の同財団の手法も、アドホックなものに過ぎない。

 アルサティー氏の説明によれば、あるエリートが海外に移住したかどうかを確かめるために財団が用いている方法とは、次のようなものであるという。まず財団はある時期に、あるエリートが国内に居住しているかどうかを調査する。そしてその人物が6ヵ月間、国内から離れている場合、この人物は国外に流出したと見なすのである。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:8411027)
(記事ID:30941)