海外でイラン人が受難:イラン人難民ら、ナウル島で暴動・鎮圧
2013年07月22日付 Mardomsalari紙

【政治部】新政権の始動とともに、イランの他国との外交関係も改善するのではないかとの希望を皆が抱く中、イラン市民らをめぐる不快なニュースが海外で伝えられている。

 昨日、在サヌア・イラン大使館勤務のヌールアフマド・ニークバフト事務官が武装勢力によって拉致されたとの情報が伝えられる一方で、オーストラリアのある島では、イラン人難民らが暴行を受けたとのニュースも報じられている〔※ママ。以下同〕。これらの問題については、外務省がより一層真剣に追求する必要があろう。

 昨日ロイター通信がサヌア警察筋の情報として伝えたところによると、武装した男たちがイラン大使館職員一名をイエメンの首都で拉致したとのことだ。サヌア警察筋がロイター通信に述べたところでは、この職員はイラン人男性で、サヌア南部の外交地区を移動中に、武装した男たちによって進路をふさがれ、無理矢理乗っていた乗用車から降ろされた上で、連れ去られたという。〔‥‥〕

 他方、オーストラリア政府が同国の難民らの今後について新たな規則を発表したことを受け、ナウル島にいる難民らが暴動を起こした。オーストラリア政府は、今後いかなる難民も受け入れず、オーストラリアに〔不法に〕入国した難民らはパプアニューギニアやその他の太平洋上の島々に送還すると発表した。

 マレーシア海域を通ってオーストラリアに渡る計画を立てたものの、同国の警察によって拘束され、ナウルに送還された難民の一人M・Dはイラン学生通信(ISNA)の電話取材の中で、この島の住民や難民らの状況について、遺憾かつ不快なものだと述べている。この人物は次のように付け加えている。

〔難民〕キャンプの責任者たちが言うには、オーストラリアに身柄を移されるようなことは、今後一切ないかもしれないとのことだった。この島に移されたのは一時的なもので、各人の状況が審査され、必要な時間が経過すれば、難民らはグループでオーストラリアに身柄を移されると、当初は聞かされていたにもかかわらずだ。

 この電話取材で不安と焦燥に満ちた様子だったM・Dは、難民問題を追求している人権団体に対し、オーストラリア政府の難民への対応について調査すべきだと訴え、さらに次のように述べた。

多くの難民たちは依然として、精神的に極めて劣悪な状況の中で日々を送っている。彼らの一部は口をつぐみ、また一部はハンガーストライキを行っている。精神的プレッシャー、状況の曖昧さ、気候の悪さ、耐えがたいほどの暑さ、こういったことがこの島での野蛮行為や暴力を生んでいる。このキャンプの責任者たちとの間で生じた衝突では、多くの人が負傷した。

 イラン学生通信がAFPのここ数日間の報道として伝えたところによると、ナウル島にいる難民ら数百名によって金曜日に暴動が発生し、地元住民の手によって鎮圧されたという。

 この報道によると、ナウル島の難民キャンプにいる難民たち(そのうちの多くをイラン人が占めている)は金曜日の夜、難民たちに難民資格を与えないとするオーストラリア政府の新たな決定に対し暴動を起こし、難民事務所が入っている複数の建物に火を放った。この暴動を受け、ナウル島の地元住民らは包丁や金属棒などを手に、難民らによる暴動鎮圧で警察に加勢した。

 オーストラリアのメディアによると、この暴動でキャンプを運営している複数の建物に火が放たれ、約6000万ドルの被害が出たという。被害に遭ったり、警察の鎮圧で逮捕されたりしたイラン人難民の数は、いまだ明確には伝えられていないが、地元筋によると、少なくとも6名が負傷し、数十名がナウル警察によって逮捕されたとのことだ。

 BBCによると、ナウル島の難民キャンプにいた難民545名中、半数以上がイラン人だとのことである。

 オーストラリア政府は同国への難民の流入を防ぐために、難民らを遠く離れた太平洋上の島嶼部、特にナウル島やマヌス島に集団送還し、対価としてこれらの島々の政府に一定の金額を支払っている。ナウルは世界で最も小さな共和国で、面積21平方キロメートルの島に、人口が9400人しかいない。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:白糸台国際問題研究所)
(記事ID:31038)