ヴェラーヤティー「G20首脳会議はシリアの勝利」
2013年09月08日付 Mardomsalari 紙

 最高指導者国際問題顧問のヴェラーヤティー氏は、「シリアの抵抗によって、ロシアは世界における自らの力の再生と、ソ連復活に向けて動く勇気を得た。同国は世界で最もデリケートな場所、すなわち中東の地を大国復活の地に選んだのだ」と述べた。

 イラン学生通信の報道によると、アリー・アクバル・ヴェラーヤティー氏はある分析会議の席上、次のように述べた。「西洋による多くの陰謀がアラブ世界とイスラームに対して企てられてきた。しかし彼らはアラブ世界の諸問題に対して正確な認識を有していないがために、幸いなことにこうした陰謀は成果を挙げないまま、アラブ世界は今日まで、彼らの思考的・文化的侵略に抵抗してきた」。

 「イスラーム覚醒世界会議」の総書記を務める同氏は、シリアに対して行われている否定的なプロパガンダについて触れ、次のように指摘した。

シリアはつねに、シオニスト体制に対してパレスチナを擁護する姿勢を示してきたし、これからもこの立場を堅持し続けるだろう。シリアはこれらの陰謀を打ち破るであろうことを、われわれは当初より知っていた。しかし西洋は、このことに気がつかなかった。最終的に、彼らのここ200年間の敗北が示すのは、彼らがアラブ世界に対して正しい認識を有してこなかったということである。そのことが彼らの相次ぐ敗北へとつながっているのだ。

 ヴェラーヤティー氏はさらに、「シリアは国内でうごめく過激派や外国分子を抑えることに成功するのみならず、これまで以上に抵抗の輪を強固なものとし、国際的なレベルでアメリカとイスラエルに対抗することができるようになるだろう」と述べた。

 同氏はG20会議の開催について触れ、この会議はシリアにとっての勝利であったとした上で、「EUがアメリカによる対シリア攻撃に反対し、G20会議がアメリカとその同盟国を孤立化させたことは、いずれもシリアとその同盟国にとって国際的な勝利と言えるものだ」と強調した。

 同氏はまた、「われわれはシリアが勝利を収め、また彼らの勝利がこれからも続くであろうことを確信している。彼らはまた、イスラーム的・アラブ的な根源をもった国として、これまで以上に力強く立ち、自らの領土的一体性を保っていくことができるだろう。そして、反シオニズムの重要な輪を構成する一国として、とどまり続けるだろう」と付け加えた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31399 )