ハッダードアーデル「ロウハーニーは対米関係で結論を急いではいない」
2013年09月25日付 Jam-e Jam 紙


 国会原理派の会頭を務めるハッダードアーデル氏は、米・イラン両国大統領の昨日の演説について、35年ぶりのイラン・米の国交回復の可能性について質問に答えるなかで、「あまり結論を急ぐべきではない。ロウハーニー師も急いではなかった」と述べた。

 ゴラームアリー・ハッダードアーデル氏は国会での会議の傍らで、記者らの前で、昨日の米大統領の演説について「昨日のオバマの発言は、歴代の米大統領のこれまでの発言とも、彼自身の最近の発言とも、口調の異なるものだった」と指摘した。

 同氏はさらに、「これは、米当局者の見方に生じた変化を示唆するものである。その根元には、イラン国民の抵抗と力強さ、そして権利をあくまで求めるイラン・イスラーム共和国体制の姿勢がある」とした。

〔‥‥〕

 昨夜の演説でロウハーニー大統領がアメリカ側に、イランへのメッセージを一つにするよう求めたことについて、意見を求められたハッダードアーデル氏は、次のように述べた。

ロウハーニー師は外交的な表現で、「アメリカの意思決定者は誰なのか、シオニストらの圧力団体が意思決定者なのか、それともアメリカ政府・国民なのか」ということを、アメリカ側に伝えたかったのである。なぜなら時に、シオニスト団体の圧力に起因するような好戦的なメロディが聞こえてくるからだ。我が国大統領が意図したのは、一方で現実主義的な態度を示しつつ、他方で好戦的な態度を示す矛盾した状況、二面的な状況を改めてほしい、というものだった。

〔‥‥〕

 同氏は、「ロウハーニー師の発言には、〔西洋の圧力に〕屈服したことを示すようなもの、イラン国民の権利の無視を示すようなものは一切なかった」とも述べた。

 公益判別評議会の委員を務める同氏はまた、イランの核の権利を正式に認める旨を述べたオバマ発言について、ロウハーニー大統領の昨夜の演説内容と合わせて考えた場合、イラン核問題の解決を期待することができるかとの質問に、「われわれはそれを期待している。もしそうしたことになれば、われわれはそれを歓迎する」と述べた。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(ラーリージャーニー司法権長官「国連総会での大統領の演説は論理的なものだった」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31544 )