無人航空機「シャーヘド129」、実戦配備へ
2013年09月28日付 Jam-e Jam 紙


 「シャーヘド129」と名付けられた最新のイラン製戦闘用無人航空機が大量生産段階に達し、昨日革命防衛隊総司令官が見守る中、実戦配備された。

 イラン国営放送報道センターが伝えたところによると、この種の航空機の設計・製造はこれまでアメリカの独壇場となってきたが、今後はイランも、革命防衛隊宇宙航空部隊の専門家らの尽力によって、この種の強力な無人航空機の製造技術を有するようになるという。

 この攻撃用無人航空機は100%イランの国産技術によるもので、イランの領土・領海・領空を守ることに活用される。シャーヘド129はイスラーム革命防衛隊製の誘導爆弾ないしミサイルである「サディード」を8基同時に搭載することができ、固定の標的にも動く標的にも使うことができるよう設計されてある。

 このイラン製戦闘用無人航空機の特徴としては、作戦半径1700キロメートル以内の標的を正確に捉え、一度の給油で24時間連続飛行することができる点が挙げられる。またシャーヘド129は、どのような空港でも離発着が可能だ。

〔‥‥〕

 この報道によると、戦闘機を1時間飛行させるために必要とされる費用は1万ドルに上るが、しかしこの無人航空機は10万トマーン〔約3300円〕でイラン領空を1時間飛行できるという。シャーヘド129は半径200キロメートルを監視し、地上・海上の国境地帯にいる犯罪者やテロリストらの発見や環境問題対策、地図作成、上空の写真撮影などに活用することもできる。

〔‥‥〕

イラン製RQ-170の投入も間近

 革命防衛隊総司令官はまた、アメリカ製無人航空機RQ-170に対する技術的・科学的作業はほぼ終了したと指摘した上で、近い将来イラン製RQ-170の試験と実戦配備が行われる予定であることを明らかにした。

 ジャアファリー司令官は、「近い将来、イスラーム的イランの国民に、イラン製無人航空機RQ-170に関する吉報を発表する予定だ」と述べた。

 同氏はさらに、「イランの専門家・研究者らによるアメリカ製RQ-170の各部のリバースエンジニアリング〔※ソフトの解析や機械的な仕組みの分析〕が、終わろうとしている。間もなく世界は、イラン製国産RQ-170が飛ぶ姿を目の当たりにするだろう」と付け加えた。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


関連記事(イラン最新の無人航空機「ハマーセ」がお披露目)
関連記事(無人偵察機RQ-170のコード解読に成功:革命防衛隊司令官)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31582 )