住宅価格、上昇続く
2013年10月22日付 Milliyet 紙


住宅価格は、9月は前月比で1.39%、昨年同期比で12.85%と増加を示した。一方、賃貸住宅の増加率は、一年で8.84%に達した。

住宅ローンを扱うガランティ銀行の協力の下Reidinによりトルコの人口密度の観点で住宅ローン利用最大かつ最多の7県(アダナ、アンカラ、アンタリヤ、ブルサ、イスタンブル、イズミル、コジャエリ)を対象とした物価指数が公表された。この物価指数によれば、9月に住宅価格が前月比で1.39%、昨年同期比で12.85%の増加を示した。

9月にイスタンブルで1平方メートル当たりの住宅売値が1.68%上昇し、イスタンブルは住宅価格が最も上昇した都市となった。同期の住宅売値は、アダナで0.49%、アンカラで1.17%、アンタリヤで0.77%、ブルサで1.07%、イズミルで1.39%、コジャエリで0.90%増加した。

■ 賃貸価格が増加

9月に賃貸住宅価格は先月比で1.30%、昨年同期比で8.84%増加した。
9月にイスタンブルで1平方メートル当たりの住宅賃貸価格が1.78%増となり、イスタンブルが賃貸価格で最も上昇した都市となった。同期の住宅賃貸価格は、アンカラで1.35%、アンタリヤで0.79%、イズミルで1.08%、コジャエリでは1,61%増加した。他方、1平方メートル当たりの住宅賃貸価格は、アダナで0.50%、ブルサでは0.20%減少した。

■ 17年で償還される

9月時点での中古住宅の償還期間を見ると、イスタンブルではアパート価格が17.1年(205ヶ月)分の賃借料に等しく、イズミルではこの期間が18.5年(221ヶ月)まで伸びている。アンカラでは、アパート価格が17.8年(214ヶ月)で償還される。
9月時点での中古住宅の年間の総賃貸利回りを見ると、トルコ全体で平均5.93%、アンカラで平均5.76%、イスタンブルで平均6.02%、イズミルでは平均5.56%であることが伺える。

■ アナトリアがヨーロッパを超えた

新住宅価格は、9月に前月比で1.51%、昨年同期比で13,80%、物価指数開始期である2010年1月比では41%増加した。新住宅価格は、イスタンブル・ヨーロッパ側でのブランド住宅プロジェクトでは変動なく、一方、イスタンブル・アジア側でのブランド住宅プロジェクトでは0.34%増となった。物価指数開始期と比べるとイスタンブル・アジア側での同プロジェクトは、ヨーロッパ側と比べ4.3ポイント以上の増加を示した。

■ 3+1型アパートが断トツ

物価指数によれば住宅価格は同期で1+1型住宅で1.86%、2+1型住宅では1.04%、3+1型住宅では1.97%、4+1型住宅では0.38%増加した。
同期の住宅価格は、51-75平方メートル規模の住宅では0.14%減、一方、76-100平方メートル規模の住宅では1,39%、101-125平方メートル規模の住宅では2.07%、126-150平方メートル規模の住宅では2,28%、151平方メートル以上の住宅では0.08%増加した。

■ スケート場付1stanbulで移譲始まる

バフチェシェヒル区、ウスパルタクレ地区でドウ建設、Precast、トゥナ GYO、ウストゥンレル建設、土地・住宅・不動産投資共働会社(Emlak Konut GYO)の共同事業で建設される1stanbul住宅プロジェクトの移譲が始まった。11区画から成る同プロジェクトで、最初の4区画の移譲が開始する中、その他区画は年末までに順に移譲が完了する。
計9万平方メートルの敷地、15-17階、11区画から成る同プロジェクトでは、58-94平方メートルの1+1型住宅、78-134平方メートルの2+1,型住宅、118-170平方メートルの3+1型住宅、164-178平方メートルの3+1型二世帯住宅、219平方メートル4+1型住宅及び、 215平方メートル4+1型複式住宅が選択できる。
同プロジェクトでの住宅価格は16万リラから始まる。同プロジェクトで、アパート価格の1%が前払いで、24%が12ヶ月後に支払われる。残りの75%は契約先銀行からの融資が行われる。

■ 湖と海の景色に面している…

生命の源である水に着想を得て建築デザインされた同プロジェクトは、同地域で最も広大な風光明媚な敷地を有している。プロジェクトで建設される建物のほとんどの部屋から湖と海が望める。その他階上庭園、観賞用の池、水路、及びウォーキング・ランニングコースをも有する同プロジェクトではヨーロッパ基準のスケート場も完備される。

■ 衛星都市建設用に70万平方メートルの敷地を購入した

バルシュケント社は、首都アンカラでのプロジェクトに並行して周辺の県への投資を継続している。バルシュケント&BAグループは、アンカラ-エスキシェヒル道に位置するアラギョズ地区でのプロジェクトとクルクカレ及びフルファンル・ダムでの巨大プロジェクトにもサインする準備しており、投資を3部門で進めている。

■ アンカラに衛星都市

首都アンカラの最重要地であるエスキシェヒル道で大型住宅プロジェクトを計画していると述べたバルシュケント&BAグループのバルシュ・アイドゥンCEOは、当該地域では新たな住居が必要とされていると語った。

エティメスグト区に配備されているトルコ国軍所属の機甲部隊がポラトル郡へ移動する可能性に言及したアイドゥン会長は以下のように語った:
「さらにイスタンブルとイズミルの歩兵学校も同地区へ移ると考えられます。我々の投資範囲には近い将来約数万人の雇用をもたらす産業企業の工場も含まれます。これら全てが実現次第、同地区の人口は増加するでしょう。これも新たな住宅への需要を創出するでしょう。我々はこの需要に対応するためエスキシェヒル道のアラギョズ地区に衛星都市プロジェクトを始めることに決めました。ここが将来的に設備、交通、新たな建築物と共にアンカラで最も好まれる場所になるでしょう。我々の活動は続きます。」

■ ケメルシティ4プロジェクトの住宅が売り出し中

ギュン建設による、ギョクチュルク-ケメルブルガズにケメルシティ住宅の後継プロジェクトであるケメルシティ4の建設が始まった。ケメルシティ4は、移譲されたケメルシティ3同様、イスタンブル北部に位置するギョクチュルク町に配置される。
ケメルシティ4は、5階建て、2区画、計47戸から成り、一方、1+1、2+1,3+1型があり、庭付きの階、中層階及び屋上複式住宅等がある3タイプから選べる。同プロジェクトは、2014年12月に完了予定である。同プロジェクトでは、ギュン建設の特別支払条項及び仲介に入る銀行からの融資を利用できる。

■ 都市再開発を網羅した書籍を執筆した

不動産法協会会長であり弁護士のアリ・ギュヴェンチ・キラズ氏により執筆され、都市再開発法の実践的な全プロセスを精査し、都市再開発を網羅した書籍が出版された。
同書籍は、都市再開発法及び同法に関連し実施された前規定改正にも留意し、執筆されたと述べる同氏は、同書が実践で用いられる書類及び申請書にも及ぶ出典という特性を備えていると語った。同書が完全に実践を対象として執筆されたと説明するキラズ氏は、「都市再開発において、決断し難いプロセスをいかに行い、運営するかを知りたい全トルコ市民及び実践の場にいる人々とって重要な出典となるでしょう」と述べた。

■ 再開発廃棄物が再利用される

トルコ生コンクリート協会(THBB)は、「都市再開発プロジェクトの中で発生する建築・取り壊し廃棄物が生コンクリート部門で再利用可能かを研究するAr-Geプロジェクト」を開始した。
THBBのヤヴズ・ウシュク会長は、再開発で再建築が計画されている建物の中には悪質なコンクリートで建築された建物もあることを明らかにし、「取り壊されたビルから発生する廃棄物が新たなビルの建設だけでなく充填剤としても利用されることが可能です。廃棄物を変換すれば、建築で利用される骨材の代替物となり、更には廃棄物が環境へもたらす負担が緩和されるでしょう」と述べた。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:31765 )