エマーミー=カーシャーニー師「敵意の対象は核問題ではなくイスラーム」
2013年10月19日付 Jam-e Jam 紙

 テヘラン臨時金曜礼拝導師は、「現在、シオニストたちや不信仰世界・抑圧世界が問題にしているのは、核問題ではない。彼らが示しているのは、イスラームと預言者に対する敵意なのである」と述べた。

 イラン国営放送報道センターが伝えたところによると、アーヤトッラー・エマーミー=カーシャーニーはテヘラン金曜礼拝での説教の第二部で、イランと5+1〔※国連安保理常任理事国とドイツ〕との最近の協議に言及し、次のように述べた。

アメリカは「われわれにとって問題なのは、イスラエルの安全だ」と述べている旨が、各紙に書かれている。〔しかし〕ここには、あることが伏せられている。それは、こうした〔アメリカ側の〕指摘は誤っているということである。イランは〔世界の〕安全を乱すものではないということを、世界にはっきりと示す必要がある。

 同師はさらに、「イランは核兵器を、ハラーム(禁じられたもの)と考えている。革命最高指導者も、このことについてファトワー(教令)を出しており、このファトワーは政治的なものではなく、むしろ宗教的なものである。そしてそれは、イスラームと偉大なる預言者の言行に基づくものなのである」と付け加えた。

 テヘラン金曜礼拝導師はまた、「シオニズムの指導者たちは、『第一に己の安全を考えなけれなばらない』などと言っているが、それは真っ赤な嘘である。彼らが言いたいのは、イスラームは野蛮と非道を追求している、ということである。しかし野蛮と非道はシオニストらの専売特許である。重大な犯罪行為に手を染め、殺戮を繰り返しているのは、彼らなのである」と述べた。

 同師はさらに、「はたして、イラン・イスラーム共和国は建国以来、どこかの国を侵略したことがあっただろうか?我々は核兵器をハラームとみなしている。なぜならば、それはイスラームと偉大なる預言者の言行・考え方そのものであり、イスラーム社会が注意すべき重要な事柄だからだ」と語った。

 同師は自身の演説の別の箇所で、メッカ巡礼団に向けた革命最高指導者のメッセージに触れ、「師はそのメッセージの中で、『イスラーム世界は今、敵がかねてより企ててきた難問に直面している。そしてそれは、今世紀に入って最高潮に達しているのである』と仰った」と指摘し〔、欧米諸国の陰謀に注意を促し〕た。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


関連記事(テヘランで核交渉の透明化を求めるデモ)
関連記事(マカーレム=シーラーズィー師「抑圧諸国の提案には疑念を抱く必要がある」)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:5213003 )
( 記事ID:31857 )