全国の金曜礼拝導師ら「デイ月9日は抑圧諸国の首領たちへのしっぺ返しの象徴だ」
2013年12月28日付 Jam-e Jam 紙

 全国の最高指導者代理と金曜礼拝導師らは土曜日、「デイ月9日」〔※〕に関する声明を発表し、その中で「抵抗の象徴であるデイ月9日を目前に控え、イラン国民はアメリカとシオニストの欲深く愚かな指導者らにしっぺ返しを食らわせ、彼らを黙らせる決意を固めている」と表明した。

※訳注:「デイ月9日」は西暦12月30日にあたる。2009年大統領選後の抗議運動(当局側の表現では「内乱」(フェトネ))の盛り上がりに対して、当局は同年の12月30日に大規模な官製デモを実施、それ以降抗議運動の発生を抑え込んだことから、同日は「内乱」に対するイスラーム共和国体制の「勝利」を象徴する日として言及されている。

 金曜礼拝導師政策決定評議会の広報サイトが伝えたところよると、この声明には次のように述べられている。

世界の欲深き抑圧者らはこれまでと同様、新たな装いで、自らの略奪的・圧制的動機によって、自身の抑圧願望を虐げられし諸国民に押し付け、自由を希求するさまざまな思想を抑え込むことに執着している。彼らは人種主義的な起源を有した人権擁護や世界平和の維持というスローガンを掲げることで、現代の人類を複雑に入り組んだ問題に直面させ、公正な世界の人びとに対して深い憂慮を引き起こしている。こうした今日の状況あって、どの時代よりも世界の気高き自由民の指導者〔※第三代イマーム・ホセインのこと〕の言葉、そしてアーシューラーの実り多き理念からインスピレーションを得て、再度「屈辱は我らから去りし」〔※イマーム・ホセインがカルバラーの地で死の間際に叫んだとされるアラビア語の言葉〕を表明することが相応しいだろう。

〔‥‥〕

 全国の最高指導者代理と金曜礼拝導師らは、さらに自らの声明で「約束事を破り、〔世界の〕覇権を追い求め、嘘と偽善にまみれ、欲深く残忍で、圧制的、そして最後に〔世界の〕諸国民に対して侮蔑的態度を取ること。これらは、アメリカという体制の基本的な特色のほんの一部にすぎない。そしてこれらは、教養が無く人間性に乏しいアメリカの指導者らの傲慢・抑圧的な気質から生まれたものなのである」と述べている。

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 金曜礼拝導師政策決定評議会は声明で、さらに次のように指摘している。

アメリカの指導者らの無責任かつ非合理的な発言の数々は、抑圧諸国、特にアメリカの指導者らに関する亡きイマーム〔=ホメイニー〕や親愛で賢明なるイスラーム革命指導者〔=ハーメネイー〕の警告やお言葉が正しいことを示す、最高の証拠である。彼らは次のように仰った、「アメリカを信用する国は皆、害を被る」と。

〔‥‥〕

 この声明には、さらに次のようにある。

シオニスト略奪体制の支持者たちなど、信頼することは不可能である。この事実に鑑みて、イスラーム共和国の核交渉チームのメンバーに強く求めたいのは、核に関連した問題についてのみ、それも5+1の枠組みの中で、全てのレッドライン(越えてはならない一線)を守り、名誉と知性、公益という戦略を考慮に入れつつ、威厳とプライドを守って交渉にあたって欲しい、覇権体制、特に世界を食い物にするアメリカの欲深さに対して勇敢に抵抗してもらいたい、ということである。なぜなら、神の助力は神のために闘う、明晰なる頭脳の信徒たちに与えられるものだからだ。

 全国の金曜礼拝導師らはこの声明で、さらに次のように指摘している。

我々の外交団は、アメリカは世界と地域で自らが抱えている諸問題を解決させるために、イランの責任者らとの交渉を、我々がアメリカとの交渉を必要としている以上に必要としているということを、十分承知している。今やイスラーム的イランは地域大国の一つであり、イランの同意や支持なしに解決されるような問題など一つとしてない。この事実を知らないような者など、どこにいるというのか。

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( 翻訳者:8412106 )
( 記事ID:32564 )