イラン抜きでの《ジュネーヴ2》:アメリカの圧力がパンギムンを断念させた
2014年01月21日付 Jam-e Jam 紙


【ジャーメジャム・オンライン】アメリカとヨーロッパ諸国の圧力が功を奏し、国連事務局長パンギムンの公式の招待のわずか一日後に、彼は《ジュネーヴ2》[第2回ジュネーヴ国際会議、もしくは、シリア和平会議]の会議参加に自らイランを招待したのを撤回した。

パンギムンがイランを招待すると公式に発表したそのときから、さまざまな試みがなされたが、彼は自らの決定をひるがえさなければならなかった。

アメリカは、イラン・イスラーム共和国が参加してもいない《ジュネーヴ1》を、我が国が受け入れ、その決議に甘んじて署名すべきだと表明した最初の国であった。

シリアに留まるテロリスト・グループも、イランがジュネーヴ会議に招かれたと知った時から、イランがシリア危機打開のためにくどくどと御託をならべるなら、また、イランが≪ジュネーヴ2≫に参加するのであれば、自分たちはこの会議への参加を取りやめると脅していた。

[…]

アメリカ人たちとテロリストたち、そして、ホワイト・ハウス支持のためにシリアにおいて殺戮と強奪を行う犯罪者たちが示した前提条件というのは、≪ジュネーヴ1≫の会議で採択された決定を受け入れるということであった。イランはこの会議に全く参加していなかったにも拘らず、である。

我が国の代表者らはイラン・イスラーム共和国が《ジュネーヴ1》に参加していないのにいったいどうしてその決定を受け入れることができるだろうかと問いかけ、アメリカの傲慢さに対する返答をつきつけた。

今回のパンギムンの決定は、またもや、本来独立した機関でなければならず、アメリカのような国々によって左右されるべきではない国連が、独立性をもっていないことを露呈した。

また他方では、シリアにおけるアメリカと西洋の懸念事案は、デモクラシーではなく、中東地域においてシオニスト体制とサウド王朝に対する抵抗の前線に位置するバッシャール・アサドつぶしであることも明らかになる。

[…]



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:8400001 )
( 記事ID:32665 )