ロウハーニー大統領「ジュネーブ2会議にはテロ支援国家が出席している」
2014年01月22日付 Jam-e Jam 紙

 ロウハーニー大統領は一部のテロ支援国家がジュネーブ2会議に出席することを批判した上で、「総体的に見て、ジュネーブ会議にはあまり希望のしるしは見当たらない。なぜなら、この会議には一部のテロ支援国家が出席しているからだ」と述べた。

 イラン大統領のホッジャトルエスラーム・ハサン・ロウハーニーは水曜日の朝、ダボス会議に出席するためにテヘランからスイスに出立する前に、記者団と会見し、ジュネーブ2会議とダボス会議が同じ時期に開かれていることについて、「この二つの会議はそれぞれ〔別の〕範疇に属するものだ」と指摘、「スイスで開かれるジュネーブ2会議は完全に政治的な会議であり、ダボスとは異なる」と付け加えた。

 大統領はさらに、「イラン・イスラーム共和国が求めているのは、地域に平和と安定を確立し、内戦を終了させ、テロリストと対決することであるということを、ジュネーブ2問題をめぐってわれわれは表明してきた。もしこの目標がこの会議で達成されるのであれば、それは意味あるものとなり得るだろう」と言明した。

 ロウハーニー大統領は、「総体的に見て、同会議がテロリストたちとの対決に成功を収めることを期待できるような徴候は見当たらない。なぜなら、一部のテロ支援国家がジュネーブ会議に出席しているからだ。〔シリアを〕不安定化させている国々が〔会議に〕おり、それゆえ会議が〔シリアの〕安定確立に寄与するという期待を抱くことはできない」と述べた。

 大統領はまた、「いずれにせよ、もし会議がシリア国民と〔同国の〕自由と民主主義、安定に寄与することができるのであれば、われわれもそれを嬉しく思う」と指摘した。

 ロウハーニー師はダボス会議に出席する目的について、「この会議は世界のさまざまな国の政治関係者や識者、大学教授、高官、そして企業関係者が出席する、世界でも有数の会議だ」と指摘、さらに「この会議には、理論的・思想的な観点からの政治と現実の政治がともに議論され、意志決定部門と意志創造部門〔※前者は政治家たち、後者はオピニオンリーダーらを指すものと思われる〕とのつながりが取り上げられており、〔政治・経済の〕識者と思想家がともに出席している」と付け加えた。

 大統領はその上で、「世界が選挙後のイランの新たな顔を見、世界との経済的なつながりに関するイラン指導者たちの意見やその展望に注目することを目的に、〔ダボス会議の運営者らは〕イラン・イスラーム共和国を〔ダボス会議出席に〕招待したのである」と説明した。

 ロウハーニー師はさらに、「〔イランの〕政策や考えを説明するためにこの会議に参加することは、我が国にとっても重要なことである」と付け加えた。

 同師は〔ダボス会議の〕総会での演説や世界の企業経営者たちの前での演説、メディア各社とのインタビュー、そして石油・ガス関連の企業関係者を対象としたスピーチなどを、スイス滞在中に行う予定であると述べた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:32695 )