司法権報道官:キャッルービー師は軟禁状態を解除されていない
2014年02月04日付 Mardomsalari 紙

 「キャッルービー師が自宅に移されたことから見て、彼は軟禁状態を解除されたのか」との記者からの質問に対し、司法権報道官は「彼の状況には、何ら変更はない」と答えた。

 イラン学生通信が伝えたところによると、ゴラームホセイン・モフセニー=エジェイー師は記者会見で、〔‥‥〕キャッルービー師の身柄が移されたことについて、「キャッルービー師が軟禁状態を解除されたということでは、決してない。キャッルービーの居住地が変更になることは、〔彼が軟禁状態に置かれた〕当初から現在まで、数回にわたって行われてきたことであり、何ら新しいことではない〔‥‥〕」と述べた。

(中略)

 司法権報道官は、アフマド・シャヒード[国連人権特別報告官]がイランへの入国を求めていること、そして自分の入国は有益だと主張していることについて、次のように述べた。

アフマド・シャヒードは国連のルールに違反して活動している。この人物の報告書は、反革命グループや、我らの体制に反旗を翻して武装闘争を宣戦布告した輩たちの言葉を、その拠り所としている。そうである以上、この人物の報告書はどれほど信用できると言えるだろうか。

 同報道官は、在外イラン人の帰還の為の委員会が、大統領の命令でつくられたことに関し、司法権から代表者がこの委員会に参加するのかとの質問に、次のように述べた。

海外に渡航した者が帰国を望む場合、彼のイランへの入国は禁止されていない。我々はいかなるイラン国民に対しても、入国を禁じていない。嫌疑がかけられている者が帰国した場合は、それが誰であれ、その嫌疑について捜査が行われるだろう。もし国外にいる者で、犯罪を犯していないのであれば、心配する必要はない。もし何らかの嫌疑がかけられているのであれば、帰国して捜査を受けることが、その者の為となろう。

 検事総長でもある同師はさらに、こう述べた。

勿論、在外イラン人たちを帰国させずに、彼らを怖がらせているあこぎな者たちが一部にいることも事実であるが、しかしながらそんな彼らも、たとえそれによって短期間投獄されるとしても、帰国することが本人の為になるのだ。

 同師はまた、給与遅配に抗議していたエスファハーンやその他の地方の工場労働者たちが逮捕・拘留された問題について、「労働者が抗議することは労働法で認められており、この点での変更はない。しかし組合活動の名を借りて、法に違反して犯罪行為を働き、公共の治安・秩序を乱した者には、しっかりとした対応が必要である」と述べた。

 同報道官は、軟禁状態にあるイラン人たち〔※キャッルービー師やミール・ホセイン・ムーサヴィー氏、その妻のザフラー・ラフナヴァルド氏を指す〕の解放が、イランとの交流の条件だと西洋諸国が主張していることに対し、「今までのところ、この問題について新たな政策は打ち出されておらず、これまでの政策を踏襲する。あなたが仰ったことは内政干渉とみなされるものであり、我々はいかなる国に対しても、かかる内政干渉を許しはしない」と語った。

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( 翻訳者:3413001 )
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