日本の専門家チーム、ウルミエ湖を救う目的で再びイランを訪問へ
2014年02月04日付 Jam-e Jam 紙

 JICAの東京事務所のイラン・デスク責任者は、日本の専門家チームがウルミエ湖と周辺の湖沼の状況調査を目的に、93年ファルヴァルディーン月〔2014年4月〕にも同地を訪れる予定であることを明らかにした。

 ナカムラ女史はJICAチームと〔イランの〕農業ジハード省、ならびに電力省の専門家らによる、西アゼルバイジャン州の湖沼への視察の過程で、次のように付け加えた。「ウルミエ湖とその周辺の湖沼の状況について、十分な情報がない。そのため、さらなる調査を行うために、専門家チームが来年ファルヴァルディーン月〔2014年4月〕にも同地に派遣される予定だ」と付け加えた。

 同氏は、JICAチームは今回の訪問で、ウルミエ湖に水を供給している水源を支配する状況について、さらなる情報・データを得ることを目指しているとした上で、「われわれのチームは現在、ウルミエ湖の状況、ならびにこれまで〔イラン政府によって〕行われてきた施策に関する基礎的な情報の収集を目指しており、ファルヴァルディーン月には別のチームが、現在の調査を続けるためにイランを訪れることになっている」と言明した。

 メフル通信報道によると、JICA専門家の一人であるカズオ・ナカバヤシも〔今回の〕視察の過程で、「〔日本とイランの専門家たちが〕協力して、未来へのビジョンをもった計画を作り、ウルミエ湖の問題解決のために短期的、中期的、長期的な支援を実施することが必要であり、こうしたことがこの問題でのJICAの活動の中核となるだろう」と述べた。

〔‥‥〕

 〔現在イランを訪問中の〕日本のJICAの専門家チームはウルミエ湖への実地調査を行うことで、〔ウルミエ湖の〕生態状況や流入する水の量、湖岸や島に生息する生物の多様性、湖が干上がった原因、そしてイラン国内の水環境の危機がもたらす影響と結果について調査した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:8411145 )
( 記事ID:32993 )