ケイハーン紙、ラフバル・テヘラン大学学長解任に恨み節
2014年03月01日付 Mardomsalari 紙

 ファルハード・ラフバルのテヘラン大学学長留任に向けて、大々的なキャンペーンを張っていたケイハーン紙は、学生や教官らの望み通りに同氏が解任されるや、激しい怒りを露わにしている。

 ニュースサイト「エンサーフ・ニュース」が伝えたところによると、ファルハード・ラフバルが解任されると、ケイハーン紙は科学技術省への怒りを露わにし、科学技術相を口汚く罵っているという。特に木曜日〔2月27日〕の紙面では、同相のことを「科学技術省内の過激派の召使」などと呼んでいる。

 ケイハーン紙は特別コラムの中で、次のように書いている。

科学技術省内の過激派の召使であるファラジーダーナー〔科学技術相〕は、ファルハード・ラフバル博士の解任を後先考えずに性急に実行したため、後任を選ぶ余裕すらなかった。そのためテヘラン大学は、先週から学長代行(オミード博士)によって運営されている。ファルハード・ラフバル解任に向けて反乱者たち〔※2009年大統領選後の抗議運動に関与した人たちに対する、体制側の蔑称〕が跳梁し始める前にも、逸脱したサークル〔※アフマディーネジャード前大統領の側近だったマシャーイー一派に対する蔑称〕が前政権で、同じことをしようとしたことがあった。しかし当時は、科学技術相の反対と抵抗に遭い〔、彼らの企ては頓挫した〕。ファラジーダーナーは反乱者の一味ではないとして、国会から好意・信任を得たにもかかわらず、〔科学技術省の〕次官や大学の学長ら約30名を解任した。そして彼らの後任に、主に反乱者とつながりのある人物を据えたのである。

 ケイハーン紙によると、ファルハード・ラフバルの解任は一部の国会議員たちにとって、越えてはならない一線だったという。ファルハード・ラフバル留任を条件に、科学技術相は「国会の好意と信任」を得ることができたのだ、などと彼らは考えているらしい。

 科学技術相はこれまで、複数の大学学長を、新政権のスローガンに合わせて交替させてきた。先日遅ればせながら解任されたファルハード・ラフバルは、〔アフマディーネジャード政権下での大学行政に〕批判的だった人々にとって、解任の最右翼の一人だった。

 科学技術省はファルハード・ラフバル解任後、学長代理を任命して、大学側と新学長選出に向けた協議を行っている。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33161 )