ハーメネイー最高指導者「私も文化問題に懸念を抱いている」(2)
2014年03月08日付 Jam-e Jam 紙

自らの力を信じる精神が失われることは決してない

 イスラーム革命最高指導者は「イスラームの目覚め」という語に対して、一部から〔冷ややかな〕見方が出ていることに触れ、「今はっきりしているのは、この目覚めは完全にイスラームと関連したものだ、ということである。表面的にはそれが沈静化してしまったように見えるとしても、自分の力を信じる精神、そしてイスラーム的アイデンティティの感覚が失われることは、決してないだろうし、今も失われてはいないのである」と強調した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、イラン国民のイスラーム的抵抗と成熟、そして自主独立を求める精神が、革命から35年を経て成長を遂げてきたことも、今日の世界の重要な現実の一つだとした上で、「革命の精神は今も、イラン国民の中で生きている。今年のバフマン月22日〔=2月11日の革命記念日〕の行進で起きたのは、この事実を確証する比類なき現象だったのである」と指摘した。

 同師は今日の世界が経験している重要な現実の一部について以上のように指摘した上で、次にイスラーム体制の責任者たちが現在の複雑かつ敏感な状況下で果たすべき責務について、説明を始めた。

革命最高指導者、現実主義の必要性を強調

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下が責任者たちの責務としてまず指摘したのは、現実主義的になって、〔国の抱える〕弱点と同時に、〔国内に〕豊富に存在する強みを見定めることの必要性だった。

 同師は次のように述べた。「イラン・イスラーム革命は世界で起きた通常の革命とは異なり、革命の勝利から30年以上が経ってなおも、生き生きとした歓喜に満ちている。革命はいまだに、イスラーム、独立、国民の抵抗、内発的発展、そして正義について議論し、この大いなる目標に向けて努力している」。

 イスラーム革命最高指導者が指摘した責任者たちの第2の責務は、信心深く革命的な若者世代を誇りに思い、彼らの正しく評価することだと指摘し、次のように付け加えた。

今の革命若年世代は、革命第一世代の若者たちよりも立派である。なぜなら今日の若者たちは、革命の勝利とその後の諸問題を経験せず、仮想空間や衛星放送に由来する各種の害悪に曝されているにもかかわらず、敬虔さを守り、革命を護持し続けているからだ。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は国内の無限の可能性に注意を払い、それを活用することが、責任者たちのもう一つの責務だとした上で、「幸運なことに、国の責任者たち、特に新政権の責任者たちは、皆国内の無限の可能性について熟知しており、その活用の必要性を確信している」と指摘、さらに「このような国内に存在する豊潤な可能性こそ、体制の責任者たち全体を抵抗経済へと導いたものなのである」と付け加えた。

 イスラーム革命最高指導者は敵の敵意に注意を怠らないことも、責任者たちの重大な責務の一つであるとし、次のように述べた。「イスラーム体制とイラン国民がイスラームと革命、独立の原理・原則を守る限り、敵が自らの敵意をやめることはないだろう。それゆえ、敵に油断するようなことがあってはならないのである」。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、「抑圧戦線はイラン国民に対して、深い怨念を抱いている。今や周知の通り、敵どもの恨み辛みの深さは彼らの発言の中に明らかである」と強調した。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33234 )