テヘラン金曜礼拝導師「敵の微笑みに騙されるな」
2014年03月08日付 Jam-e Jam 紙

 今週のテヘラン臨時金曜礼拝導師は、「大悪魔がイラン交渉団への詐術に成功を収めるようなことがないことを望む」と述べた。

 イラン学生通信の報道によると、アーヤトッラー・モヴァッヘディー=ケルマーニーは今週のテヘラン金曜礼拝での説教で、篤信とそれを守ることの必要性に注意を向けた上で、「5+1との交渉にあたっているイラン交渉団に篤信という資質があるのなら、彼らには困難を容易なものにすることも可能であろう。政府も国民の努力と抵抗経済の実施によって、経済問題を解決することができるだろう」と語った。

 今週のテヘラン臨時金曜礼拝導師は続けて、革命最高指導者と専門家会議議員らの面会に触れ、「革命最高指導者はこの面会で、敵とその計略について知らねばならない、敵の微笑みに騙されてはならないなど、重要なことを仰った」と述べ、さらに次のように指摘した。

敵は時々、あなた〔=イランの核交渉団〕の方へと歩み寄り、「あなたとお近づきになりたい」などと言ってくることがある。しかし彼らの目的は、あなたに近づくことではない。彼らは騙すことを目的にしているのである。彼らは和平的・友好的雰囲気の中で、あなたに破壊的な打撃を加えようとしているのだ。それゆえ、敵に対しては慎重な姿勢を崩してはならない。敵は敵であることに、十分注意しなければならない。

 同師はまた、次のように述べた。

あのシャーマン女史はいまだに、「この合意については、5+1のすべてのメンバーに拒否権がある」などと、あり得ないことを言っている。これほど醜悪で下劣な発言があり得るだろうか。にもかかわらず、神の思し召しがあれば、神はイランの交渉団を助けてくれるだろう。彼らは困難な段階を克服しなければならない。神の思し召しがあれば、神は彼らに報酬を与え、敵に関する知識を倍加させてくれるだろう。

 モヴァッヘディー=ケルマーニー師は、我が国の宗教的文化が置かれている状況が、革命最高指導者や専門家会議の議員らを懸念させていると指摘した上で、

文化行政の責任者たちは、耳をかっぽじって〔最高指導者のお言葉を注意深く聞き〕、自分たちは重大な使命を担っているということを肝に銘ずるべきだ。彼らは、敵が自らの危険な文化をこのイスラームの国に流入させないよう、注意しなければならない。文化行政を担うすべての責任者、特に文化イスラーム指導相に対して、革命最高指導者、そして我々が求めているのは、このことに真剣に注意を払って欲しい、文化行政の計画作りで、軽率な考えは控えよ、ということなのである。

 同師はその上で、「映画や書籍のコンテンツに注意を払う必要がある。道を迷わせるような内容の本が、出版許可を得るようなことがあってはならない」と述べた。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33238 )