ザリーフ外相「他国に干渉する権利は欧州議会にはない」(中)
2014年04月07日付 Jam-e Jam 紙

ラーリージャーニー「われわれはイスラームを西洋の勧めと取り替えるようなことはしない」

 アリー・ラーリージャーニー国会議長も昨日、新年が始まって最初の国会公開会議での冒頭演説の中で、外交という領域は狡猾な政治的不作法がまかり通るような領域、アマチュアリズムが通用するような領域ではないと指摘した上で、「欧州議会の決議は、その作成の仕方という点からも、その象徴的立場という点からも、単なる声明以上のものではない。それはまったく実行性を伴わないものである」と述べた。

 イラン国営通信が伝えたところによると、国会議長はさらに「プロパガンダ的要素がこの決議文に影を落としている。〔‥‥〕ある種の支離滅裂さが、フィクションにも似たこの文書には見受けられる」と強調した。

 同氏はこの決議文について、「この決議文は核交渉やジュネーブ合意を歓迎し、双方の建設的な関係継続を望んでいる一方で、平和的な解決にのみ、イラン核問題の解決方法を認めている」と指摘、その上で「もしある人物が核問題や地域問題、技術問題で他国との広範な協力を企図しており、その人物に理性があるというのなら〔‥‥〕、この種の妄想に満ちた根拠のない議論を提起することなど、はたしてあり得るだろうか」と述べ、さらに「この種の振る舞いは〔欧州の〕支離滅裂さを示しているのではないだろうか。はたしてこの種の行動は、《政策》と言えるようなものなのだろうか〔‥‥〕」と付け加えた。

 ラーリージャーニー国会議長はこの決議文のイランでの選挙に関する箇所に触れ、「『EUが信じる民主的なスタンダードに則って行われなかった』という、イラン大統領選に関する驚くべき文章は、欧州議会の議員たちの思考がいかに狭隘なものとなっているか、彼らがどれほど民主主義や選挙といった分野で、自分たちこそ進歩的なスタンダードであると信じているかを示すものである」と語った。

 ラーリージャーニー氏はさらに、「このような民主主義と、その誤りに満ちたスタンダードを真似る理由など、私たちには微塵もない。むしろ私たちにとって、それは民主主義の資格を否定するものでしかない。このような民主主義は、自らの魅力を失っており、民主主義的な鬱状態に陥っているだけだ」と付け加え、欧州議会に向けて「同性愛者は自由に結婚できるべきだ、などといった声明を何百回採択したとしても、イラン国民は西洋文化に対して嫌悪感を抱くだけだ」と強調した。

 同議長はさらに、「もしこうした元から誤った考えを、それがあなた方のスタンダードだからといった理由で受け入れるのなら、偶像崇拝との闘いをもって自らの運動を開始した預言者ムハンマドの運動に対して、私たちはどう言い訳できようか」と言明、「あなた方にはっきり言う。イラン国民はいかなる状況下であっても、イスラームとその光に満ちた法規定を、西洋の勧めと取り替えるようなことはしないということを、欧州議会は理解すべきだ」と付け加えた。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33504 )