革命防衛隊総司令官が苦言「政府は抵抗経済におけるバスィージの能力を活用すべき」
2014年04月15日付 Jam-e Jam 紙

 イスラーム革命防衛隊総司令官は「抵抗経済」に関する活動をめぐって〔革命防衛隊傘下の民兵組織である〕バスィージに謝意を示した上で、「遺憾なことに、政府は抵抗経済に関するバスィージおよび革命防衛隊の提案や施策、能力を歓迎していない。この大いなる可能性を活用するよう望む」と述べた。

 イラン国営通信の報道によると、モハンマド・アリー・ジャアファリー少将は〔‥‥〕「経済」と「文化」こそ、〔敵がイランに対して仕掛けている〕「ソフトな戦争」に対して革命防衛隊ならびにバスィージが担うべき任務の二大テーマに他ならないとした上で、「経済、文化、そして科学技術という三つの要素に力を注ぐことで手に入れることが可能となる国民力こそ、ハーメネイー最高指導者の新年最初の演説の中心テーマだった」と指摘、同師がイラン国民に対し、自らを強くすることの必要性を訴えられたことに触れ、次のように言明した。

核交渉が行われている現下の状況で、国民力の〔向上の〕必要性〔を最高指導者が指摘したこと〕は、革命防衛隊の責務を一層大きなものにしている。革命防衛隊がさまざまな分野でこれまで培ってきた多くの経験が、〔イスラーム共和国体制の〕成功の要因となってきたのだ。

 ジャアファリー氏は、文化的領域でソフトな戦争に対抗することは、革命初期の時代と変わらず重要だとした上で、「文化の領域における革命防衛隊ならびにバスィージの活動は、〔社会状況に対する〕革新的アプローチと構造的・組織的な変革を必要としている。これまで、そのうちの一部が実行に移されてきた」と付け加えた。

 同氏は革命最高指導者が〔イラン・イラク〕戦争後、さまざまなタームを使って敵の文化的脅威について警告を発してきたことを指摘し、

《文化的ソフトな戦争》こそ、最高指導者が用いた最新のタームである。今日、敵の文化的危険性・脅威は、一般社会や行政の責任者たちにしっかりと認識されていない。こうしたことへの認識を国内のその他の人たちに伝えることが、革命防衛隊とバスィージの責務の一つである。

 と続けた。

 ジャアファリー氏は最高指導者の視点から、いかなる文化的活動が必要なのかについて、「広範囲に及ぶ人民による文化戦線は、人民自身が率先し、内側から沸き起こるようにして構築されるものだろう」と指摘した。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33603 )