大統領夫人のパーティーに抗議デモ:第一副大統領「ダブルスタンダード」と批判(上)
2014年04月24日付 Mardomsalari 紙
http://www.digarban.com/node/17832より
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【政治部:クーロシュ・シャラフシャーヒー】〔アフマディーネジャード前大統領の側近だったマシャーイーが関わったとされる〕「3兆トマーン横領事件」があっても、「もっとも清潔な政権」との〔政権の〕主張を問題視することなく容易にやり過ごすこともあれば、「女性の日」に際して150人を集めて開かれたセレモニーで、ガン患者の救済で活躍する活動家たちに対し感謝の意が示されたことが、急進派の政権批判のネタになることもある。こうした身勝手な動きの背後に誰がいるのかは、必ずしも明確ではないが、しかしそれが何を目的としているのかは、はっきりしている。

 少し前のこと、大統領夫人があるセレモニーを開催し、そのことが政府に批判的な機会主義者の〔政権批判の〕格好のネタとなる出来事があった。しかしどうやら、この出来事は簡単に終わりそうもないようだ。〔ロウハーニー大統領に対する〕組織だった攻撃が、依然として続いているからだ。

 例えば先日、ある「倫理の先生」の授業に出ていると称するご婦人たちの一団が閣議終了後に合わせて大統領府の前に集まり、数日前にファーテメ・ザフラー生誕記念日に合わせて大統領夫人によって催された、とあるセレモニーに抗議の声を上げるという出来事があった。

 イラン労働通信の報道によると、自然発生的に集まったと称する集会参加者らは、「補助金の受け取りを辞退するよう促しておきながら、ウラでは王族気取りのご散財」、「あら残念、深慮と希望の政府が聞いて呆れる」、「贅沢に死を、散財に死を」、「清貧な生活はどこに、意志の欠如した指導者よ」などとシュプレヒコールを上げて、このセレモニーへの抗議の意志を表明した。

 集会参加者らは治安部隊からいっさいの妨害を受けることなく、デモ行進を実施、彼女たちの手にしていたプラカードには、次のような文句が書いてあった。「国民の財産〔※ガソリンなどの燃料や電気〕の値段を2倍にしてアップした歳入と税収を使って、夫人へのプレゼントとして、大統領宅で〔豪勢な〕パーティーを催す必要などあったのですか」。

 こうした抗議運動に対し、エスハーグ・ジャハーンギーリー第一副大統領が自らのフェイスブック上のページで、反論を試みている。「一つの屋根に二つの空〔※「ダブルスタンダード」の意〕」と題されたこのコラムには、次のようにある。

昨夜、家に帰ると、ファーテメ・ザフラー生誕記念日に女性たちが開いた集まりをめぐって、政権に批判的な人たちが騒いでいることが話題になった。偶然この集まりに出ていた女性〔※ジャハーンギーリー第一副大統領夫人のことだと思われる〕に、事の真相について訊いてみた。

彼女曰く、問題になっているようなこと〔※〕はなかったとの由。集まりはテヘラン在住の各国大使のご婦人らが参加した正式なもので、場所は「ハーフェズィーイェ」会館、つまり毎年イスラーム革命記念日にテヘラン在住の各国大使らが大統領と面会する公式セレモニーが開かれる場所だった。その集まりは女性たちのみで行われ、男性はいっさい参加していなかった。提供された食事も「貴族的」なものではなく、極めて簡素で、シンプルなレセプションの域を出ないものだった。出された料理は、サモサと一切れの小さなピザだけだった。

※訳注:ファーテメ・ザフラー生誕記念日に相応しくない振る舞いが一部の参加者たちにあった、とされていること
つづく


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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:33705 )