ラーリージャーニー氏、イランで執行される死刑の件数を減らす方策を墺外相に提言
2014年04月29日付 Jam-e Jam 紙

 モハンマド・ジャヴァード・ラーリージャーニー人権本部書記は昨日、オーストリアのセバスチャン・クルツ外相と会談し、その中でイランで死刑を減らすための興味深い方策を提案をした。イランで死刑の件数が多い理由について尋ねたクルツ氏の質問に対し、ラーリージャーニー氏は次のように答えた。

イランで執行される死刑の約8割は、麻薬密売との闘争を同国が真剣に考えているために行われているものである。イランはアフガニスタンとの間に、800キロメートル以上もの国境線を有しているために、同国はヨーロッパ向けの麻薬のもっとも主要な経由地となっているのだ。イランが年間数百万ドルものお金を麻薬密売との闘争に費やし、最良の若者たちがこの闘争で殉教しなければならない、と同時に麻薬密売業者に対する容赦なき闘争を理由に、人権上の批判にさらされねばならないのは公平ではない。

 人権本部の広報サイトが伝えたところによると、同氏はさらに「もし欧州諸国が我が国で執行されている死刑の件数の多さを懸念しているのなら—そしてそれは実際、われわれにとっても満足のいくことではないのだが—、麻薬密売やテロリズムとの戦いでイランと真剣に協力してほしい。もしそうなれば、死刑の件数は確実に減少するだろう」と言明した。

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