「死刑囚の身体の部位を移植に利用」の提案に移植協会会長が猛反発
2014年05月06日付 Mardomsalari紙


 移植協会の会長は、死刑囚の身体の部位を移植に利用することがもたらす、国際的な反響に警鐘を鳴らし、「このようなことが行われているところは、世界中どこにもない」と述べた。

 今年のオルディーベヘシュト月20日から24日〔西暦2014年5月10日から14日〕にラーズィー会議センターで開かれる予定のイラン外科医協会の第38回年次大会の記者会見で発言をしたイーラジュ・ファーゼル氏は、死刑囚の身体の部位の利用に関して一部で報じられていることについて、「人体の売買が認められているようなところは、世界中どこにもない」と述べた。

 同氏は「医学会ならびに移植協会を代表する者として、私たちは腎臓の売買に懸念を抱いている」と述べ、「収入を得るために身体の部位を提供することは正しいことではない。しかしそれが人道目的だというのであれば、これは神聖な行為と言える」と強調した。

 ファーゼル氏は、親族以外からは腎臓は提供されるべきではないという、イスタンブール会議でわれわれが申し合わせた取り決めについて触れ、

残念ながら最近、親族以外からの腎臓移植手術を行うために、観光の名のもとで、イランを訪れるケースが見られる。われわれにとってこうした行為は、親族以外の人物から移植を受ける人たちの名誉を汚すものだ。というのも、そのようなことは彼ら自身の国では禁じられていることだからだ。

 と指摘した。

 移植協会会長は、死刑囚の身体の部位の利用について報じられた内容に関し、「まったく忌々しいことだ。我々にとって恥以外の何物でもない。なぜなら、こうした行為が慣例化しているようなところは、世界中どこにもないからだ」と語った。

 同氏は、こうしたことがイラン国内で行われた場合にもたらされる影響に警鐘を鳴らし、「もし本当にそのようなことが行われれば、我々にとって人権問題となるだろう」と述べた。

 ファーゼル氏は、こうしたことは数年前まで中国で行われていたと述べたうえで、「オリンピックがこの国で開かれることが決まった時、国際社会はこうしたことの中止を求め、実際にそうになったのである」と加えた。

 移植協会会長はさらに、「こうした提案は、その最初の段階で破棄されるべきだ〔‥‥〕」と強調した。

〔‥‥〕

 ファーゼル氏は、国内の外科部門に制裁が与えている影響について、質問に答える形で、「制裁を紙切れ以上のものではないとの見方を示していた人たちも、この制裁が人々の生活に影響を与えていることを認めている」と述べ、さらに制裁は骨の髄にまで影響を及ぼしていると指摘した上で、「この制裁の過去数年間の医療分野における悪影響は、治療と教育の2つの領域で特に顕著だ。過去8年間の〔アフマディーネジャード政権の政策の〕副作用はイランにとって極めて大きなものとなっている」と述べた。

 同氏は続けて、「私たちはこれら2つの領域で発展を遂げるための黄金期を失ってしまった。もちろん、それは速やかに取り返されねばならない。もし制裁が完全に解除されれば、発展に向けた道が開かれるだろう」と続けた。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:8412107)
(記事ID:33856)