ハーメネイー最高指導者「闘争とジハードに終わりはない」(上)
2014年05月26日付 Jam-e Jam 紙


「抵抗経済、革命的・宗教的文化、そして科学の進歩こそ、第6次計画の優先事項である」

「腐敗と真に闘かうことこそ、国会の有する監督機能の主な任務の一つ」

「力にものを言わせる国々に対して妥協し屈服するための思想を理論化する者は裏切り者」

「イランの経済的、政治的問題の解決法は、国外に見出すことはできない」


 イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨朝、国会議長ならびに同議員らと会見し、非人間的な抑圧諸国に対抗する唯一の方法は、抑圧戦線との「闘争」の思考を継続していくことだと指摘した。同師はまた、国会と政府がともに第6次計画〔※2015年以降の5ヵ年計画〕をまとめ上げることに注意を集中させることが必要だとし、3つの主要な優先事項として「抵抗経済」、「革命的・宗教的文化」、そして「科学的進歩」の加速度的継続に言及し、「イランの経済的、政治的問題の解決法は、国外に見出すことはできない。そうではなく、問題の真の治療法は国内にあり、内なる潜在的な可能性・能力に頼ることにあるのだ」と強調した。

 イスラーム革命最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、ハーメネイー最高指導者はこの面会で、〔第7代〕イマーム・ムーサー・カーゼムの殉教記念日に際してお悔やみの言葉を述べた上で、イスラーム体制の形成とその存続は「闘争思想」に依拠していると指摘、次のように述べた。

イラン・イスラーム共和国が発展を成し遂げ、イスラーム体制が過去35年の間、国運を左右するような重要な諸局面を乗り越えることができたのは、イラン国民が真剣かつ誠実に、聡明さをもって闘争を行ったお陰である。この〔闘争〕思想は、その特徴を保持したまま保たれねばならない。

 ハーメネイー師は抑圧戦線との闘争の思想を継続させなければ、イスラーム体制の崇高なる目標に到達することはできないと強調し、「闘争の継続を強調するのは、イスラーム体制が好戦的であるからではなく、《海賊だらけの場所を通過するには、人は武装し、自身を守るという気概を持つべし》と理性が命ずるからである」と付け加えた。

 同師はその上で、「今日の世界は、人間の名誉と尊厳、倫理を奪い取ろうとする盗人どもであふれている。彼らは科学で武装し、富と力を手に入れ、さらには表面上、人間的な装いをして、たやすく罪を犯し、人類の理想を裏切り、世界各地で戦争を煽っている」と強調した。

 イスラーム革命最高指導者はさらに、「こうした状況にあっては、闘争を続けること、そして内政・外交の如何を問わず、すべての国事に闘争思想を行き渡らせることが必要なのだ」と付け加えた。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:8412107 )
( 記事ID:34164 )