ジャースク女性協会代表:「《少女たちが学ぶ》という文化がないことが第一の問題」(1)
2014年05月26日付 Jam-e Jam 紙
ジャースクはホルモズガーン州[写真オレンジ色]の東部に位置し、ペルシア湾に面している。(地図はhttp://en.wikipedia.org/wiki/Hormozgan_Provinceより)
ジャースクはホルモズガーン州[写真オレンジ色]の東部に位置し、ペルシア湾に面している。(地図はhttp://en.wikipedia.org/wiki/Hormozgan_Provinceより)

就業率が低いこと、少女たちの学業断念、娯楽施設やスポーツ施設などの場所がないこと、文化的問題、衛生面での悪条件などが、ホルモズガーン州を含む、イランの中でも恵まれない地域の少女や女性達が直面する最も重要な問題である。そして、これまでこれらの問題を解消するための本格的な対策は行われずにきた。

ジャースク県庁女性協会の責任者の話では、これらは、そもそも親族内に 勉学をするという文化がないこと、そして、部族的文化の存在に起因する問題であるという。

 マフギャンジ・ライースィー代表は、ホルモズガーンの少女らを取り巻く状況について指摘しつつ以下のように述べた。

我々が第一に抱える問題のひとつとして、少女たちが学ぶという文化がないということがある。彼女らの両親は、たいていの場合、女の子に勉強をしたり学校へ通ったりする許可をあたえない。また、許可を与えるにしても、娘たちには小学校5年生までしか学校に通わせない場合が大半である。

この女性の問題に携わる活動家は、さらにこう続けた。

また、少女たちが高校卒業まで勉学を続けた場合でも、大学に合格した後に、父親に進学を許されなかった というケース も多々ある。このような考え方により、女性は[外で働くのではなく]、内職に従事することを余儀なくされている。

 同代表は自らの説明を以下のように締めくくった。

女性の家での就業は、大半が手工芸の分野に限定される。また、手工芸は[その市場が]ジャースク地区だけに限られていることを考えると、女性にとって十分な収入源とはならないのである。

同代表は、この地域での女子の非識字率統計に触れ、以下のように述べた。

ジャースク地域で就学から取り残されている女子児童の数は多くはないが、女子児童が入学する年齢はたいてい一般に言われている年齢よりも高くなっている。また多くの少女は小学校6年生までの教育を受ける許可を与えられているのみで、この後の期間も学業を続けるには多くの困難が伴うようになるのだ。


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( 翻訳者:8411100 )
( 記事ID:34189 )