ヘジャーブにまつわる懸念、各所から上がる(下)
2014年05月31日付 Jam-e Jam紙

ヘジャーブ問題、イラン国営放送のテレビ番組でも取り上げられる

 この問題をめぐる懸念は、先の木曜日の夜にイラン国営放送第3チャンネルで放映された番組「昨日、今日、明日」でも取り上げられ、さまざまな専門家や責任者らがヘジャーブ問題について議論を交わすまでになっている。

 この番組は、国会議員で最高指導者上級顧問のゴラームアリー・ハッダードアーデル氏、内務省の女性・家庭問題顧問のファヒーメ・ファラフマンドプール氏、そしてイラン治安維持軍総司令官のエスマーイール・アフマディーモガッダム氏の三人が出演して進められた。

 ハッダードアーデル氏は、イランのヘジャーブの状況は日増しに悪くなっているとの見方を示す一方で、アフマディーモガッダム司令官はこの見解に同意せず、この問題で治安維持軍は自らの法的義務を果たしていると強調した。

 また、内務省の女性・家庭問題顧問も責任を転嫁したり、間違いを他人のせいにしたりすべきではなく、ヘジャーブ問題では誰もがそれぞれの役割をしっかりと果たすことが必要だと強調した。

 この番組に出演した専門家らはいずれも、〔国の〕責任者らによる文化づくりと、社会におけるヘジャーブ普及に向けた正確な宣伝の必要性を強調、社会におけるヘジャーブ文化の普及とは、その実施を担うべき全機関が互いに協力し合うことの必要な運動であるという点で、意見が一致した。

法だけでは問題は解決されない

 この番組の初めで、ハッダードアーデル氏は一般国民からヘジャーブを守れという声が上がっていることに触れ、次のように述べた。

現在、敬虔で革命的な人々は、ヘジャーブ問題で多くの不満を抱いている。彼らが私たちに求めていることの一つに、ヘジャーブの現状について一考してほしい、というものがある。多くの人が、物価高や経済の問題について話す前に、《貞節とヘジャーブ》問題をめぐる懸念を表明している。これは、ヘジャーブ問題が今日の一つの〔焦眉の〕問題・懸念となっているということを意味しているのだ。

 文化革命最高評議会の委員でもある同氏の考えによれば、ヘジャーブ問題にあっては、我々は真剣な決意・意志をもたねばならないという。法は自動的にこの問題を解決してはくれない。中身のある結果をもたらすのは、よく練られ、調整の取れた、現実に即した行動なのである。

 公益判別評議会の委員でもある同氏は、ヘジャーブ問題で問題なのは法律ではなく、法律の正しい施行であると強調する。「私は〔革命から〕35年が経った今、過去を振り返ることが必要だと思う。我々の今日の状況は、革命初期のころと大きく異なっている。私たちは今日、多くの経験を積んできた。こうした中、私たちが自問しなければならないのは、ヘジャーブ問題でのわれわれの問題とは何なのか、についてである」。

 ハッダードアーデル氏によれば、ヘジャーブ〔をめぐる問題〕は複雑で多元的であるという。ヘジャーブは単に文化的問題にとどまるものではなく、また治安維持軍の介入のみが必要とされているわけでもない。それに加えて、ヘジャーブとは一つの社会的な問題なのであり、革命の敵はこれに対して強い関心を抱いている。彼らは〔ヘジャーブを通じてイラン社会を揺さぶろうと〕この問題に〔多額の〕お金をかけて謀を企てている。〔この問題への〕対策を実行しようとする者は、一元的な対策に頼ってはならない。この問題は、一種類の薬では治療することができず、異なった複数の種類の薬が必要な病気のようなものである。ハッダードアーデル氏によれば、〔革命から〕35年が経った今、ヘジャーブへの見方を見直す必要があるという。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:8410081)
(記事ID:34266)