中絶の6割が違法中絶:2012/13年の違法中絶は12万件
2014年06月10日付 Mardomsalari紙

 保険省の「人口・家族・学校健全局」の局長は、91年〔西暦2012/13年〕には12万件の違法な中絶があったことを明らかにした上で、

この年、22万件の中絶が行われ、これらのうち10万件は、夫婦の証言によると医学上の理由によるもので、残りの12万件が違法に行われたものだった。しかしながら、法医学が出した〔中絶の〕許可件数は、7千件未満だった。

 と述べた。

 イラン学生通信(ISNA)によると、モトラグ博士はシャヒード・ベヘシュティー医科大学で催された「全国産科学向上会議」の場で、「合計特殊出生率とは、一人の女性が出産可能期間中に産む子どもの数の平均のことを言う」と指摘した上で、次のように述べた。

51年から53年〔西暦1972/73年〜74/75年〕の特殊出生率は5.9~6で、60年から62年〔同1981/82年〜1983/84年〕には6.8に達し、特殊出生率が最も高かったのはこの時期だった。しかし87年から89年〔同2008/09年〜2010/11年〕には、1.8にまで落ち込んだ。

 同氏は出生率の引き上げという課題の前に横たわる諸々の問題について、「結婚年齢の上昇が一つの問題となっている。90年〔西暦2011/12年〕には、女性の〔平均〕結婚年齢は23.4歳、男性のそれは26.7歳であった」と述べた。

 同氏は、「我が国は結婚を控えた男女が1100万人以上いる」と指摘した上で、「彼らのうち、相当数が結婚・出産適齢期を過ぎようとしている」と述べた。

 同氏によると、結婚から第一子誕生までの期間と、その後の第二子以降の出産までの期間の長さも、出生率引き上げという課題の前に立ちはだかるもう一つの問題であるという。88年〔西暦2009/10年〕のイラン人女性の、結婚から第一子誕生までの期間の平均は3.5年であった。また、第一子誕生から第二子誕生までは5.4年、第二子誕生から第三子誕生は5.3年、第三子誕生から第四子誕生は5年、第四子誕生から第五子誕生は4.6年、第五子誕生から第六子誕生は4年であった。

 モトラグ氏は続けて、「92年〔2013/14〕には、離婚件数は15万5369件だった。これに対し、85年〔2006/07年〕には9万4039件だった」と付け加えた。

 モトラグ氏が指摘したもう一つの問題が、雇用機会の不足である。「近年、我が国では失業率が上昇傾向にある」。同氏はこう述べ、さらに自身の議論の別の箇所で、夫婦間の不妊問題についても言及し、「我が国には不妊症のカップルが300万組存在する〔‥‥〕」と述べた。

 同氏はそれとの関連で、不妊症治療に対して保険が適用されない問題に言及し、この問題も取り組むべき課題の一つであるとの見方を示した。同氏はまた、社会で行われている危険に満ちた行動について〔‥‥〕、推計によると、国内には9万人以上のエイズ感染者がいると指摘した上で、次のように述べた。

国内で確認されているエイズ患者は、2万7千人以上である。ここ2年間、そして〔特に〕昨年の性的接触によるHIV感染率が30%を超えたが、その一方で過去5年間では、この割合は10%程度だった。

 モトラグ氏はまた、現在の婚姻状況での特殊出生率は1.85となっていると指摘した上で、

もし配偶者と死別した人の数を1割減らすことができれば、特殊出生率は1.87に、また離婚によって配偶者と離別した人の数を減らすことができれば、特殊出生率は1.88になるだろう。また、もし独身者の数を1割減らすことができれば、特殊出生率は3.6になるだろう〔※ママ。「3.6」は「2.6」の誤りである可能性大〕。もしこれらの数字をすべて1割減らすことができれば、特殊出生率は2.65に達するはずだ。

 と語った。

 モトラグ氏はさらに、国内の高齢者人口について、「国内各州の状況を調査した結果、多くの州が高齢化の傾向にあり、人口の8.2%が高齢者となっていることが分かっている。そしてこの数は上昇傾向にあるのだ」と述べた。

 同氏によれば、若者(18歳〜30歳)人口は1934万9千人で、20歳から35歳までの若者の3割が、未婚であるとのことである。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:8410141)
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