大統領「ムスリムが団結すればテロリストを孤立化させられる」(上)
2014年06月23日付 Jam-e Jam 紙

 大統領は地域情勢に触れ、「今日、全てのウラマー、思想家、政党、イスラーム組織、イスラーム的なNGO、そして特にスンナ派やシーア派の高位のウラマーたちは野蛮と暴力、殺人に対抗するための宗派を超えた運動を起こすべきである」と述べた。

 イラン国営放送報道センターが伝えたところによると、ハサン・ロウハーニー大統領はイスラーム諸国首脳会議ホールで開かれた第一回「預言者の孫、イマーム・ハサン・モジタバー国際会議」の席上で、「我々は平和や統一の呼びかけが過激とタクフィール(背教徒宣告)の声を凌駕するよう、行動する必要がある」と述べた。

 大統領はさらに、「イスラーム世界全土で、ムスリムの連帯と平和の叫びが暴力主義者たちの声を上回るよう、行動する必要がある。われわれは思想的、文化的、実践的な暴力を追い求める人々に対して、立ち上がらねばならない」と訴えた。

 ロウハーニー大統領はまた、〔‥‥〕「残念なことに石油で得た金銭やドルを使って、今日テロリストらを援助している全てのイスラーム諸国や人々に対して、勧告・強調しなければならない。明日は我が身であることを肝に銘じよ、と」と付け加えた。

 大統領はさらに、

イスラーム世界では、シーア派とスンナ派の間に亀裂はなく、シーア派とスンナ派は互いに兄弟である。シーア派とスンナ派は何年も、何世紀も、イラン、イラク、シリア、レバノン、ペルシア湾、そして北アフリカなど、あらゆる場所で同胞愛のもと、隣り合って生きてきた。同じモスクの同じイマーム(礼拝導師)のもとで礼拝してきた。なぜ不当にも平和的共存を引き裂こうとするのか。なぜこうした親密な関係を壊そうとするのか。

 と述べた。

彼らは誰もパレスチナのことを考えなくなるのを望んでいる

 大統領はまた、「今日、我々は〔第2代〕イマーム・ハサンの道、そして彼が辿った道のりから、団結の道を、世界の平和と安定の道を手に入れ、それを活用する必要がある」と指摘し、さらに「礼拝月たるラマダーン月を直前に控え、イスラーム世界で何が起きているのかをよく見ておく必要がある」と述べた。

 同師は「ムスリムの血に飢え、子供たちの首を刎ね、ムスリムの名誉・貞操を情け容赦なく犯し、若い女性たちを奴隷にしている野獣どもは、今やイスラームの名を借りてムスリムたちを傷つけ、彼らの住む家を破壊しているのだ」と付け加えた。

つづく





本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:8412306 )
( 記事ID:34532 )