治安維持軍総司令官「ダーイシュのイラン侵入は噂にすぎない」
2014年07月01日付 Jam-e Jam 紙
治安維持軍総司令官は、イラン国境を通過しようと企てていたバアス党系タクフィール集団「ダーイシュ」の一群が逮捕されたとの噂について、「国境でこの組織の関係者が逮捕されるといったことは、ありうることである。しかしダーイシュの部隊が〔イラン領内に〕侵入したかどうかを問われれば、答えはノーである。そうしたことは正しくない」と述べた。
エスマーイール・アフマディー=モガッダム准将はファールス州治安維持軍司令官の離任・着任式で、我が国の国境はテロリズムに対して完全に閉じられた状態にあると強調した上で、「テロリズムの観点から見た場合、国境についてはいかなる懸念も存在しない」と述べた。
同氏はまた、「幸いなことに、イスラーム共和国の国境地帯での動きについては、そのすべてをわれわれは把握しており、懸念すべき材料は何ら存在しない」と指摘した。
〔‥‥〕
アフマディー=モガッダム氏はまた、次のように強調した。
ダーイシュは明日にも、イラン、そして〔シーア派の聖地である〕マシュハドに侵入するだろうなどというのは、馬鹿げた想像にすぎない。彼らは西アジアに位置する我が国の周辺を混乱に陥れ、イランを動揺させようとしている。しかし彼らにはそれは不可能であっただけでなく、イスラーム的イランは〔テロリストの〕攻撃と侵略の標的となったその他の国々が瓦解するのを防ぐ、〔最後の〕拠り所に〔なっているのである〕。
治安維持軍総司令官はまた、「人は安全の欠如した状態を理解したときに、安全〔のありがたみ〕をよく理解することができる」と指摘した上で、
今日、イラク人、シリア人、そしてアフガン人は他の誰よりも、安全〔のありがたみ〕を理解している。放浪の避難民となり、テント生活を余儀なくされ、転々と住む場所を変え、惨めな気分なることで、人は安全とは何かを正しく理解する。さもなければ、メディアで報じられたり描かれたりしていること〔をいくら見聞きしても〕、安全〔のありがたみ〕を正しく理解する助けとはならないだろう。
と述べた。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:34577 )