ラーリージャーニー「イラン非難の人権報告書はテロリストどもの話に依拠している」
2014年07月06日付 Jam-e Jam 紙


 司法権人権本部書記は、ナヴィ・ピレイ国連人権高等弁務官宛の書簡の中で、アフマド・シャヒード国連人権特別報告官の敵対的な姿勢と素人じみた仕事ぶりについて抗議した。

 司法権人権本部が伝えたところによると、モハンマド・ジャヴァード・ラーリージャーニー書記はこの書簡の中で、イラン・イスラーム共和国は様々な問題で互いに交流し、筋の通った建設的な対話を進めることを自らの戦略としていると強調した上で、「特別報告官がこれまで選択してきた路線は、中立性、専門性、独立性が求められる報告官としての職責と、全く相容れないものである」と指摘した。

 ラーリージャーニー書記はナヴィ・ピレイ高等弁務官宛の書簡の中で、「国連の人権分野での最高責任者として、閣下がこの破壊的で非建設的なプロセスの見直しと修正のために、必要な措置を講じてくれることを期待する」と記している。

 また書簡には、「特別報告官が政治目的で、次々と会見や声明発表を行ったり、自身の個人ブログを政治プロパガンダ用のサイトに変えてしまうことは、特別報告官のあり方に反するものだ」とも書かれている。

 ラーリージャーニー書記は続けて、

彼はイランの法律とその施行状況、そして司法機関の仕事について、総合的な認識を有しておらず、自らの報告や発言では、独立性や中立性、公正性に関する最低限の基準をも遵守していない。2007年6月18日付人権理事会決議第5/1号の付属文書第39項では、独立性と中立性が、特別報告官選任に際しての二つの重要な基準だと定められているにもかかわらず、である。

 と述べている。

 書簡には続けて、次のように書かれている。

イラン・イスラーム共和国を非難するスピーチを、1万7千人以上の罪のないイラン人の血で手が染まったテロ組織のリーダーの横で行い、このグループの一メンバーに対する処罰を非難する姿勢を示したり、さまざまな国に潜伏するテロ組織や分離主義グループと交流して、彼らを擁護し、政治活動家とか文化人とか人権活動家とかいった肩書きを持った犯罪者やイラン国民の権利の侵害者たちを弁護して、それらの者たちに対する裁判や刑罰に抗議したりといった特別報告官の振る舞いは、特別報告官の任務とそれを規定するルールと、全く相容れないものであり、〔犯罪者たちによる〕犯罪行為を認め、彼らによるイラン・イスラーム共和国市民に対する犯罪行為の継続と、イラン国民の権利侵害を奨励する以外、何の結果ももたらさないだろう。

 司法権人権本部書記は、特別報告官は犯罪者の擁護にかかりきりだと強調し、さらに「遺憾ながら、彼は制裁や化学兵器の使用、テロによってもたらされた人権侵害の真の犠牲者たちの存在、そして在外イラン人に対する人権侵害については、意図的に目をそらしている」と述べている。

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( 翻訳者:たるじょめのおきな )
( 記事ID:34643 )