ハーメネイー最高指導者「全力で政府を支持する」(2)
2014年07月08日付 Iran 紙
http://www.khamenei.ir/より
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 イスラーム革命最高指導者は演説の続きで、イスラーム共和国が抑圧諸国との絶え間なき戦いを真剣に続けていることは、偶像崇拝者たちや「人間とジンの悪魔たち」との歴代の預言者たちの戦いの延長線上にあるとした上で、「悪魔たちの表面上のあらゆるきらびやかさにもかかわらず、イラン国民の神的運動は日に日に、その深さを増し、拡大を続けていくだろう」と指摘した。

 同師は「軍事的脅迫」と「制裁」という敵の二つの手段が不発に終わっていることこそ、抑圧諸国がイランの当局者たちや各機関の「計算システム」を狂わせようと躍起になっている理由なのだとした上で、「抵抗経済に努力することで、制裁を無力化しなければならない。また軍事的脅迫については、それが経済的な合理性に欠くために、口先だけの脅迫にとどまっている」と強調した。

 革命最高指導者は制裁に対抗するための主要な方法についてさらに説明する中で、「敬愛すべき大統領が述べていたように、敵は制裁を一寸たりとも軽減させるようなことはないだろうとの仮定の下で、経済計画を立て、それを追求する必要がある」と付け加えた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、核問題をめぐって合意が得られたとしても、制裁は残るだろうとアメリカの一部当局者が発言していることに触れ、「私たちが何度も言ってきたように、核問題は一つの口実にすぎない。たとえ核問題がなくとも、彼らは人権やら女性の人権やらのでまかせの口実を繰り出してくるだろう」と指摘した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は軍事的脅迫というアメリカの主要な二番目の手段についても、次のように指摘した。

人々の殺戮や重大な犯罪行為、略奪といったことは、アメリカにとって何ら〔軍事行動を〕抑止する要因とはみなされていない。そうではなく、軍事攻撃は今やアメリカにとって経済的ではない、というのが〔アメリカが対イラン攻撃を実行しない〕本当の理由なのだ。だからこそ、世界のウォッチャーや識者も、イラン国民と同様、アメリカによる脅迫を真剣には受け止めていないのである。

 イスラーム革命最高指導者は、アメリカがサッダームという名のオオカミを支援していたことや、イランの旅客機を撃墜して数百人もの罪なき男女・子供を殺害したこと、イラクとアフガニスタンで数十万人の命を奪ったこと、そして「カラー革命」の名の下、さまざまな国で流血の危機を作り出したことなどを指摘し、「アメリカにとって〔世界の〕諸国民の生活や平和・安全など、何の価値もない。もし攻撃に経済性を見いだせば、彼らは一瞬たりともそれを躊躇するようなことはないだろう」と付け加えた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、シオニスト体制による〔対イラン〕攻撃を禁じたのはアメリカだと一部で言われていることに触れ、次のように述べた。

もしこのことが本当だとしても、アメリカがそれを禁じたのは、攻撃が経済的ではないと判断したからだ。われわれははっきりと強調する。イスラーム共和国への軍事攻撃は、いかなる者にとっても経済的なものになることはない、と。

 同師はこの箇所での自身の演説のまとめとして、「われわれが信仰の徒であり、実際に戦場に居続けるかぎり、制裁の分野であれ脅迫の分野であれ、敵の手には何も残ってはいない」と述べた。

〔‥‥〕

つづく


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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:34721 )