イラン石油産業、中国との蜜月の終焉(2)
2014年07月10日付 Mardomsalari 紙


 制裁期間中、第9期・10期政権[第1期・第2期アフマーディネジャード政権]は、制裁を回避するための代替措置として、またイラン石油の格好の市場として中国に目を向けており、ここ数年の間に大量のイラン産原油が中国に輸出された。

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  イラン産石油代金支払に関して、中国政府が提示した条件の一つが、取引を同国通貨建てで行うことであった。すなわち中国は、国際的に価値を有するドルでの支払いの代りに、イランにとって貿易取引上多大な制約が生ずる人民元でイランに支払いを行うことというものである。

商工会議所エネルギー委員会メンバーのアッバースアリー・エスラーミー氏は、イラン市場における中国の存在について、《NECOニュース》とのインタビューで、「石油の買い手がいることはよいことだが、中国はイランにとってよい買い手ではなかった」と語った。同氏は、イラン石油市場における中国の存在は、イランに好ましい影響を及ぼさないと強調し、こう続けた。


イラン産石油代金の支払に中国通貨の人民元を使用することは、わが国の経済的諸問題の解決にはつながらない。

エスラーミー氏は、この取引方法は、イランが自国の石油を中国の産品と交換したことを意味すると指摘し、更に、「人民元は、わが国では中国産品輸入業者が使えるだけで、それ以外の者には無用のものである」と述べた。
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 同氏は、イラン産石油の中国への輸出は、一種のヒモ付き取引であると指摘し、次のように発言した。

ここ何年もの間ずっと、イランは石油輸出額と同額だけ、中国から低品質な産品を輸入することを強いられてきた。

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 石油産業設備製造業協会標準化委員会のバフラーム・バーラーイー委員長もまた、イラン石油産業における中国のプレゼンスに関する《NECOニュース》のインタビューの中で、以下のように話した。

今日、中国産品は国産品に取って代るようになってしまい、劣悪で価格の高い中国産品は、石油産業にも入り込んできた。

同委員長は、イランが中国と協力する理由について、「制裁ゆえに我々は、中国と取引することを強いられたのだ。中国側は、中国と契約を交わすのであればイランに対する資金供与を行ってもよいという条件を提示してきた」と述べた。

同氏は、さらに以下のように強調した。

イランの石油産業の発展は、この分野での研究開発の進展にかかっている。したがって、イランの巨大な経済が完全に石油に依存していることを踏まえ、我々に最大限の利益がもたらされるような技術を石油産業に導入すべきなのだ。




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:たるじょめのおきな )
( 記事ID:34732 )