フィールーズアーバーディー「モンゴル人の襲来に備えよ」
2014年07月11日付 Jam-e Jam 紙


【ジャーメ・ジャム・オンライン】軍統合参謀本部長のフィールーズアーバーディー少将は、「今日、抑止だけが問題となっているのではない。そうではなく、モンゴル人の襲来への対応が問題になっているのだ。これに対して備えておくことが必要だ」と述べた。

 「バスィージ少将」であるセイエド・ハサン・フィールーズアーバーディー氏は、今日われわれは歴史の曲がり角に立たされていると述べた上で、次のように述べた。

今日の状況の重大性には、多くの側面がある。その一つが、イマーム・ホメイニー閣下が《隠遁的イスラーム》を〔政治の〕表舞台に連れ出し、国家を立ち上げて、世界中にイスラームのメッセージを発出するべく、イランをイスラームのメッカにしたことである。

 同氏はさらに、

今日の状況の重大性のもう一つの側面としては、イスラームが自分たちに対峙し、つねに進軍を続け、毎日のように新たな塹壕を手に入れているのを目にした昨日までのイスラームの敵どもが、イスラームと対決するための計画を常時考えるようになったことを挙げることができよう。

 国家安全保障最高評議会の委員を務める同氏はさらに、

世界の未来文明がイスラーム革命の文化と純粋なイスラームに基づいて構築されるのを望んでいるという事実は、今や単なる理論にとどまらない。それはむしろ実際の行動として、堕落した諸文明の生き残りに対して戦いを挑んでいるところなのだ。

 と語った。

 同氏は新たなテロ組織が生まれていることについても、

これはイギリスとアメリカによって計画されたものである。彼らはその後、一部の域内諸国の対イスラエル協力を得て、それに明確な形を与えた。それは、世界の隅々でこの〔イスラーム〕文明の発展のための兵士たちであった革命的なイスラーム教徒の若者たちを、ダーイシュのごときギロチン台に送り込むことが目的だった。

 と指摘した。

 同氏はさらに、次のように続けた。

こうした計画作りの後、彼らは革命的イスラームに危険性を感じていた地域の反動諸国と結んで、こうした勢力〔=革命的なイスラーム教徒の若者たち〕を世界中から欺し〔て集め〕、シリア、イラク、そしてアフリカや世界各地、果てはイスラームなど存在しない中央ヨーロッパにまで連れて行ったのである。彼らの目的は、ただただ、世界中にいる革命勢力を殺害することなのである。

 同氏は、この脅威はイスラエルの脅威よりも大きいと指摘した上で、「これはアメリカとイギリスによる真の脅威である〔‥‥〕」と指摘した。

 同氏はさらに、「〔ダーイシュの誕生に協力した〕サウジアラビアは、そうすれば地域にいる自分たちの敵を倒すことができる、それですべて終わりになるなどと考えているが、しかしもし彼ら〔=ダーイシュ〕が成功を収めれば、必ずやサウジアラビア自身にまで〔自分たちの進軍を〕続けるだろう」と続けた。

 フィールーズアーバーディー少将は、今日の歴史的曲がり角は二股に分かれているとし、「一方の歴史の曲がり角を曲がれば、純粋なイスラーム文明を通過し、世界にはこれまで以上の光の爆発が発生するだろう。しかしもう一方を曲がれば、〔人類社会の未来の〕灯りは消えてしまうだろう」と述べた。

 同氏はその上で、「この問題は国防・安全保障上の観点からも、きわめて重大な問題であり、それに対処する方法は、われわれが強くなることである」と指摘した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:34733 )