テヘラン金曜礼拝導師「イスラエルはイスラーム世界を灰にする炎」
2014年07月20日付 Mardomsalari 紙
テヘラン金曜礼拝導師は「イスラエルの問題は、パレスチナにのみ限られるものではない。それはむしろ、イスラーム世界を灰にする炎なのであり、それゆえ我々ムスリムの責務とは、この癌腫瘍に対して立ち上がり、エルサレムの日〔※〕に我々の固き隊列を世界の人々に見せつけることである」と述べた。
訳注:「エルサレム(ゴドゥス)の日」とはラマダーン月最後の金曜日のことで、1979年の革命以来、イランでは同日に、反イスラエル・デモが盛大に開かれる。
ISNA(イラン学生通信)の報道によれば、サディーギー師はテヘラン金曜礼拝での説教で、シオニスト体制によるガザ地区への攻撃に注意を向けた上で、「手綱が切れ、飼い主もいない野生の狼イスラエルによる野蛮な攻撃がガザに向けられている。とはいえ、当初イスラエルは地域の羊たちを襲って食う一匹の狼として作られ、そこに放たれた存在であった」と指摘、さらに次のように付け加えた。
イスラエルは神を知らず、最後の審判をも恐れぬ存在である。国際社会で知られている法を遵守することもない。この者は、この不正なる種を中東に撒き、それを生み出した(庶出の胎児を中東に植え付け、それを産んだ)者たちに頼る形で形成された。この者の支援者たちは核兵器を持つ列強であり、世界で略奪を働く国際的な収奪者たちである。彼らこそ、この者にゴーサインを出している〔※〕。拒否権も、この森の住民〔=野生の狼、すなわちイスラエル〕のものとなっている。
訳注:原文では「彼は彼らにゴーサインを出している」となっており、文法上は「彼(イスラエル)が彼ら(列強)に(ガザを攻撃する)許可を与えている」と読めるが、文脈上おかしいので、このように訳した。
同師は家々を占拠し、女子供たちを殺害するといった、ガザで起きている犯罪の数々に注意を向け、「彼らはシオニストが一人いなくなったとか、3人が行方不明になったとかいったことを口実にして残忍な攻撃を行い、220人以上を殺害、数百人を負傷させている。彼らは陸と空から、逃げ場のないガザの人々に炎を浴びせている。この大いなる悲劇は、人類の良心を苦しめている」と述べた。
サディーギー師はさらに、
域内諸国やイスラーム諸国の各政府は目覚め、狼には羊と和解するつもりなどないということを知るべきである。彼らが交渉するとしても、それは真理と正義に到達するためではなく、むしろ略奪を正当化し、虐げられし人々から時間を奪うためなのである。
と強調した。
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( 翻訳者:8412106 )
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