ガザ地区での《ジェノサイド》――前ハマース報道官は語る(2)
2014年07月22日付 Hamshahri 紙


―戦車はガザ地区に入ったのか?

―シオニズム体制のマスコミ報道に反して、[イスラエル]陸軍は依然としてガザ地区国境に留まっている。ガザ地区内約2㎞の地点まで侵攻したと報じられが、私は確信を持って言うことができる。同軍は現在までのところ、わずか数十メートルガザ地区内に入っただけであり、未だ戦車や装甲車を我々は目撃していない。

―地上からのミサイル攻撃は、砲台と国境に駐留している戦車によってのみ行われている。同軍により、建物を瓦礫と化し、彼らは居住区へ侵入しようとしている。しかし、現在までのところ、こうしたことは成功していない。この侵攻を予想していた抵抗により、あらかじめ予防的な措置が採られていたようだ。もちろん、占領軍は、ガザ地域全体の交通の要衝であるサラーホッディーン通りを標的とし、移動できなくなるようにしている。

―現在の戦闘の目的の一つは、ハマスへの反発のために人々に圧力を加えることだと言われる。人々は今回の戦争についてどう思っているのか。

―ハマースは現在、政府を持っておらず、また、[ファタハとハマースによる]国民合意政府も実際には始動していない。特にハマースのような闘争グループに関して言えば、人々による運動への支持を、占領軍との戦闘での成功により増幅させてきた。
―特に、ガザ地区に住む人々は、自治政府に対してある種の怒りや不満を抱いており、このことは自然にハマースへの支持を強めることになっている。

■ガザからの最新ニュース

今日はガザへの攻撃開始から16日目である。この16日間の殉教者数は、600人を超え、負傷者数は4000人に上る。しかし、攻撃が止む様子は無い。シオニズム体制の軍の被害も、昨日死亡した7名の兵士を加えると、現在、数は30名近くなっている。

シオニズム体制は、同軍の兵士がハマスに捕らわれたことを認めた。これは、3日前ハマスが発表したニュースで、テルアビブはこれを否定していた。
昨日の攻撃も、住宅や病院、救急センター、難民キャンプ、さらには、アルジャジーラテレビ局を含む報道メディアのオフィスにまで及んでいる。過去数日間、ガザ地区のパレスチナ人らに対する《ジェノサイド》についての報道の際、カメラの前で泣き崩れたアルジャジーラ・ネットのレポーターの画像が話題となり、ソーシャル・ネットワークでも大きな注目を集めた。

ジョン・ケリー米国務長官とパン・ギムン国連事務総長によるカイロとドーハでの停戦案に関する協議は続いている。また昨日、アムネスティ・インターナショナルは、アメリカ政府にシオニスト体制への兵器提供を停止するよう求めている。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:8410105 )
( 記事ID:34893 )