イラク内戦中に高まるクルディスタン自治区の独立に向けた大合唱(上)
2014年07月12日付 Mardomsalari 紙

【国際部】イラク政府は、ダーイシュが放射性物質を入手したことに関して、注意を喚起した。

 イラク国連大使はバン・ギムン事務総長への書簡の中で、2週間前にダーイシュ反乱軍がモスルを占拠した後、同市内にある大学が所有していた放射性物質を入手したことを報告した。イラク国連大使のムハンマド・アリー・アル=ハキーム氏は、バン・ギムン氏への書簡で「テロリストたちはこの物質を、政府の管理下から外れたある施設で入手した」と記している。

 イラク大使はまた、この施設にあった放射性物質の量は限定的であると強調したが、同時に「この量〔の放射性物質〕が元となって、テロ組織が利用可能な知識を活用して、大量破壊兵器の生産に使用する可能性もあるし、その他の原料とは別個に、あるいはそれらと組み合わせて、テロ行為に利用する可能性もある」とも警告した。

 アル=ハキーム氏はさらに、この物質がイラク国外に密輸され、他の組織に提供される可能性もあると指摘している。

 同氏はその上で、「イラク政府は、国際社会にこの危険な事態を通知し、この物質がイラクないし世界のその他の地域でのテロに用いられる危険性に対して、有効な対策を講じるための支援を求めることが、自らの義務であると心得ている」と付け加えている。

 最近になって、アル・カーイダ系のテロ組織としてはもっとも有名な一派とみなされるようになった民兵組織ダーイシュは、重火器を用いてバグダード近郊にあるイラク軍基地を攻撃した。

 あるイラク治安当局者は、侵入者らがバグダード近郊のミクダーディーヤにあるイラク軍基地への侵入を果たしたが、最終的にこの攻撃は軍によって撃退されたことを認めた。ミクダーディーヤはディヤーラ県に位置し、バグダードとは80キロの距離しかない。

 他方、ある治安筋が明らかにしたところによると、イラクの特殊部隊はテロ組織ダーイシュの指導者アブー・バクル・アル=バグダーディーの兄弟の逮捕に成功したとのことである。

つづく





本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:8413302 )
( 記事ID:34918 )