ハーメネイー最高指導者「全世界はパレスチナの武装化を支援すべき」(上)
2014年08月02日付 Jam-e Jam 紙

〔前略〕

 〔7月29日のラマダーン月明けを祝うフィトル祭の礼拝で講話を行った〕アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は礼拝の説教第一部で、〔‥‥〕ラマダーン月で手に入れた成果を維持するよう、国民一人一人に訴えた上で、簡素なイフタール(日没後の断食明けの食事)の普及〔※〕を社会に求めた、自身の昨年の呼びかけについて言及し、「喜ばしいことに、今年も街頭や公共の施設、宗教施設などで、簡素なイフタールが継続されたことが、広く見受けられた」と述べた。革命最高指導者はその上で国民に対し、「こうしたことはイスラーム的な生活様式を形にするにあたって、非常に効果的であり、可能な限り普及させていくことが必要だ」と訴えた。

※訳注:日中断食を行うラマダーン月では、「断食」のイメージとは裏腹に、日没後の断食明けに各家庭で宴が盛大に催され、大量の食料が消費される。イランでは制裁の影響で、近年食料品の価格が高騰しており、ラマダーン月前には十分な量の食料(特に鶏肉)がリーズナブルな値段で供給されるのか、毎年のように懸念の声が上がるようになっている。こうしたことを背景に、国は「簡素なイフタール」を国民に呼びかけている。

 イスラーム革命最高指導者は今年の「エルサレム(ゴドゥス)の日」を、イラン国民一般の意志が表明された日であるとした上で、全階層、特に子供を連れてデモ行進にやって来た母親たちの熱気あふれる参加に言及した上で、「今年のゴドゥス〔の日〕は本当に偉大な一日であった。親愛なるイラン国民は、自分たちの健在ぶりと、自分たちの意志を、世界に人たちに見せつけたのである」と述べた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はガザで起きている出来事の重要性に鑑み、礼拝の説教第二部をこの問題に充てた。同師はガザでの出来事を「イスラーム世界、そして人類世界にとって第一の問題だ」とした上で、ガザの無垢な子供たちの大量殺戮と、同地の母親たちの惨状に触れ、「シオニスト体制という名の獰猛なオオカミが、ガザで惨劇を繰り返している。人類は信心を失い、血に飢えたこの体制が犯している犯罪行為に対して、しっかりとした反応を示すべきだ」と強調した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は続けて、ガザ問題に関して3つの重要な点を強調した。1.シオニストの犯罪者たちやその支援者たちに有罪判決を下し、彼らを罰すること、2.ガザ人民の比類なき抵抗を称賛すること、3.パレスチナ国民を強化・武装化させること。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:34993 )