ハーメネイー最高指導者「全世界はパレスチナの武装化を支援すべき」(中)
2014年08月02日付 Jam-e Jam 紙

 革命最高指導者は、ガザでシオニスト体制の指導者たちが犯している明白な犯罪行為は一種のジェノサイドであり、それは歴史上稀に見る惨劇だとした上で、「犯罪者も、その抑圧的な支援者たちも、ともに国際的な裁判にかけられ、罰せられねばならない〔‥‥〕」と述べた。

 同師はガザ問題で重要な第二の点として、同人民の驚くべき忍耐力と、称賛すべき抵抗を挙げ、「ガザの人々は、完全に封鎖された地域の中におり、彼らが保有するささいな設備・施設も、シオニストという汚らわしく不浄で冷酷な敵による、昼夜を問わない残忍な攻撃に晒されている。にもかかわらず、彼らはそれに勇敢に立ち向かい、抵抗を続けているのである」と述べた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、抑圧状態にあるガザ人民の抵抗力こそ、皆が見倣うべき大いなる教えであるとした上で、「この想像を超えた抵抗は、人間の抵抗力、そして一国民の抵抗力を示すものである。まさにこの人民こそ、最後には神の恩寵と許しによって、敵に勝利を収めるだろう」と付け加えた。

 革命最高指導者はガザ人民に停戦を強要するために、シオニスト体制とそれを支援する犯罪的な欧米諸国が目論んでいる企てについて触れ、「事ここに至って、侵略的な敵もイヌのように、自分たちのしたことを後悔し、停戦を求めるようになっている。これこそ、抵抗が勝利を収めた証しに他ならない」と指摘、さらに「だからこそ、シオニストの犯罪者どもを支援している者たちもガザ人民に停戦を強いることで、この体制を救おうと試みているのである」と付け加えた。

 同師は第三の点として、米大統領をはじめとする抑圧陣営の政治指導者たちが、ハマースならびにイスラミック・ジハードの武装解除を求める発言を行い、そのための試みを始めていることについて指摘し、次のように付け加えた。

彼らが〔ハマースなどの〕抵抗運動を武装解除しようしているのは、パレスチナ人民をささやかに守るために抵抗勢力が保有しているわずかな装備すらも、彼らから取り上げ、そうすることでシオニストの敵どもが好きなときにパレスチナを叩きつぶし、パレスチナ人が自らを守ることができなくなるようにすることが狙いなのである。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は説教の最後に、「子供殺しのシオニスト体制を支持する者たちの考えや試みとは反対に、全世界、特にイスラーム世界は可能な限り、パレスチナ国民の武装化を支援する義務がある」と強調した。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:34994 )