レザーイー「イランを攻撃すれば、イスラエルは消滅」(下)
2014年08月04日付 Jam-e Jam 紙

 同氏はさらに、次のように強調した。

もちろん、現在抵抗運動を行っている戦闘員たちに私が言っているのは、今後は市民の保護のことも考え、戦争のことばかり考えるべきではない、ということである。つまり、戦争が起こったらすぐに、全市民を地下に入れて守ることのできるようなトンネルを、ガザに掘ることも可能だろう、ということだ。これは新たな仕事として、パレスチナ人が始めるべきことである。抵抗が勝利を収めるには時間がかかる。ミサイルを発射するためにトンネルを利用しているように、市民を守るためにも、今後は〔トンネルを利用することを〕考えるべきだ。

 レザーイー氏はその上で、「もちろん、私はロウハーニー師に宛てた書簡の中で、イスラーム諸国は防空システムをガザに提供するべきだと呼びかけた。航空機〔による攻撃から市民を〕守るための防空システムを、である。たとえパレスチナに攻撃用の武器を提供する気がなくとも、防空システムは提供可能だろう」と述べた。

 公益判別評議会書記はさらに、次のように指摘した。

アメリカはここ2~3日の間に、シオニストたちのアイアン・ドームを強化するために、3億ドル近くを〔供与することを〕決めた。あなた方も、パレスチナの防空システムの強化に協力するべきだ。防空システムを、空爆から市民を守ることのできるような武器を、彼らに供与すべきだ。

 同氏はまた、「もしイスラエルにイランを攻撃する能力があったならば、今までそれを躊躇することはなかっただろう。イスラエルがイランを攻撃しなかったのは、もしほんの少しでも過ちを犯せば、彼らの存在は永遠に世界から消えてなくなってしまうだろうということ、イスラエルという名の存在はなくなってしまうだろうということ知っているからだ」と続けた。

 同氏はその上で、次のように指摘した。

もちろん、イスラエル問題に関する私たちの見解は、国民投票である。当初より私たちが信じてきたのは、パレスチナに住む5~600万人の人と、国外にいる5~600万人のパレスチナ人、そして〔現在イスラエルにいる〕ユダヤ人やキリスト教徒、合わせて1500万人が〔一堂に会して〕国民投票を行い、自分たちの憲法を作り、自分たちの国の体制を決める、というものである。〔そうすれば〕現在のような不安定な状況は永遠に収束するだろう。

 同氏はその上で、「これこそ、イスラーム共和国の基本的テーゼである。それゆえ、私たちが言っているのは、国民投票までの抵抗、つまりすべてのパレスチナ人がそれぞれ一票をもって、パレスチナの運命を決める国民投票が行われる日まで、抵抗すべきだ、ということである」と付け加えた。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:35039 )