ロウハーニー大統領、「交渉恐怖症」を批判(上)
2014年08月12日付 Jam-e Jam 紙

 大統領は、「外交政策や核交渉、世界との関わり方におけるわれわれの基礎は、国民の意志である」と強調した上で、「国民はわれわれに、外交政策では建設的な関わり合いと相互理解を世界との間で構築し、われわれの国益が少ないコストで確保・保証されるような関係を築くよう求めている」と述べた。

 政府の広報サイトが伝えたところによると、各国・各国際機関に駐在するイランの大使や代表らを一堂に会して昨日開かれた会議の場でスピーチを行ったハサン・ロウハーニー大統領は、国のあらゆる責任者たちの正統性は国民の票に由来するものだと指摘した上で、次のように述べた。

国民は〔昨年の選挙で〕、過激な考え方はご免だ、穏健主義に避難すると言った。国民は〔他国との〕対決姿勢は受け入れられない、世界との建設的な関わり方を求める、と言った。彼らは意味も根拠もない、妄想的な対立は好まない、国民的な統一を求めると言った。そして彼らは、外国との関わり方では、合理的な論理と推論の立場から、勇敢ではあるが慎重で、長期的な利益を考慮に入れた立場から、行動を起こすよう求めたのである。

〔‥‥〕

 大統領は外交政策の基本は状況の正しい理解にあるとし、聖なる防衛〔=イラン・イラク戦争〕、特に「ヴァル・ファジル8」および「カルバラー4」という二つの作戦でイランが得た経験に触れ、〔‥‥〕「どのような局面でも、もし相手側と相対するとき、自分たちと敵の力、そして地域や世界の状況について正確な情報がなければ、成功を手に入れることはおぼつかないだろう」と述べた。

 同師は国の外交政策の第三の原則として、一方にある〔イラン国外における〕イラン恐怖症やイスラーム恐怖症、シーア恐怖症、そして他方にある〔イラン国内における〕「交流恐怖症」に対応するための慎重さと思慮深さ、そして構想の重要性を指摘した。

つづく


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( 翻訳者:グノーティセアウトン )
( 記事ID:35121 )