ロウハーニー大統領、「交渉恐怖症」を批判(下)
2014年08月12日付 Jam-e Jam 紙

スローガンばかりよく唱えるが、その実、政治的臆病者が一部にいる

 ロウハーニー大統領は、国内の一部にいる「交流恐怖症」には驚くばかりだと述べた上で、次のように語った。

彼らは、なぜ外国人なんかに近づくんだ、などと言う。〔‥‥〕外国人との交渉は、敗北を意味するなどと言っている御仁がいるのには、驚くほかない。では、イマーム・ホメイニーも〔ハーメネイー〕革命最高指導者も、自信をもつようあれほど口を酸っぱくして言っているのは、〔外国人に対して〕怖がるように、という意味だったのだろうか!?

 国家安全保障最高評議会の議長でもある大統領はさらに、次のように述べた。

恐怖の中で生活している人たちを、これまでたくさん見てきた。それは、彼らに自信がないからである。だから彼らは他人を、このように見るのである。私も仕方なく、〔外交上の〕慣例に反して、〔2000年代前半に国家安全保障最高評議会書記として〕ヨーロッパ当局との間で行ってきた核交渉について、いくつかの事例を著書の中で公表せざるを得なかった。臆病者たちに読んでもらって、〔外国との交渉というものがどういうものであるのかについて〕理解してもらうためである。

 大統領は続けて、「スローガンばかりよく唱えるが、その実、政治的臆病者であるような者が一部にいる。どんなことがあっても、彼らの体はつい震えてしまうのである。もし神があなた方を震えてばかりの臆病者として創造したのなら、私たちはどうしたらよいのだろうか」と述べた。

 ロウハーニー大統領は、私たちには合理的思考が不足しているのではないし、外務省にいる我が国の経験豊かな外交官たちは、世界の中でもトップクラスだと強調した上で、「交流恐怖症、交渉恐怖症、相互理解恐怖症、『英雄的柔軟性』恐怖症、これらはどれも間違いだ」と指摘した。

 大統領はさらに、

この政権は、スローガンを唱える者たちの政権ではない。行動を起こす者たちの政権である。私たちはスローガン(シェアール)の代わりに知性(ショウール)を、一晩で決めてしまうような早急な決断の代わりに深慮を活用して、諸困難を解決していきたいと考えている。その一つの例が、〔昨年11月の〕ジュネーブ合意だったのだ。〔‥‥〕

 と強調した。

〔‥‥〕

 ロウハーニー大統領はその上で、「われわれはウィン・ウィンの原則に基づいた、誠意ある関係を世界のすべてと築きたいと考えている。過去数年間、不当にも醜悪なイメージがついてしまったイラン・イスラーム共和国の真の姿を〔世界に〕示すべく、努力しなければならない」と続けた。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:35122 )