進む貧困の「女性化」(下)
2014年08月18日付 Mardomsalari 紙

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 イマーム・ホメイニー救済委員会の次長(保護・健康担当)は、女性世帯主を減らすための管理の必要性に触れつつ、次のように述べた。「現在、彼女たちの79%が夫との死別、3%が夫の服役、6%が離婚を理由に、一家の世帯主になっている。こうした状況の中、死別や離婚については、それをコントロールすることがある程度まで可能である。というのも、夫の多くが〔心臓等の〕発作などの病気によって、他界しているからだ」。

 同氏はさらに、「離婚して世帯主となった女性の中には、現在、自身の離婚を後悔している者たちもいる。我々には〔適切な政策によって〕、離婚女性の増加スピードを抑えることが可能だ。というのも、文化的・経済的相違があるにもかかわらず、若年で行った感情的な結婚が、離婚の原因の一つとなっているからだ」と付け加えた。

 ゾルファガーリー氏は、女性世帯主が抱える深刻な問題の一つに「将来性の欠如」があると指摘し、次のように述べた。

現在、彼女たちのうち35万人が社会保障保険の適用を受けており、14万人の女性世帯主は農村基金保険の適用を受けている。彼女たちは50歳で、安定した所得を得られるようになっている。女性向けの保険の拡充が、イマーム・ホメイニー救済委員会の目指す目標の一つである。

 同氏は「私たちが計画していることに、カウンセリングや教育サービスの拡充がある。現在、多くの女性世帯主には教育を受ける機会が与えられている」と強調した。

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 同氏はまた、次のように言明した。

貧困がもたらす問題の一つに、それが個人から自己防衛能力を奪ってしまうというものがある。そのため、一部の女性世帯主は法的なカウンセリングを必要としている。他方で、イマーム・ホメイニー救済委員会で扱われている貧困は現在、徐々に女性化しつつあり、若い女性世帯主は、職や教育を求めている。

 同氏はその上で、

女性世帯主が抱える問題は、保守的ではない観点から見ていく必要がある。彼女たちが抱える問題で、ほとんどの機関が関心を示してこなかったものの一つとして、女性世帯主の結婚がある。一部の女性世帯主は、自らが〔社会生活を送る〕能力を獲得する過程の中に、結婚を見出している。そのため、イマーム・ホメイニー救済委員会ではこれに関して一歩ずつ努力を積み重ねてきた。例えば、3500人の女性世帯主がイマーム・ホメイニー救済委員会の支援のもと結婚をしている。もちろん、彼女たちはその過程で多くの問題に直面してきたのだが、我々としては彼女たちが〔一時婚ではなく〕永続的な結婚ができ、〔男性によって〕不当に扱われないようにするための方策を考えつつ、努力してきた。

 と強調した。

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本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:FM791 )
( 記事ID:35174 )