イスラエル、イラン最高指導者へのオバマ米大統領親書に反発(1)
2014年11月08日付 Mardomsalari 紙

ウォールストリート・ジャーナル、米大統領からイラン革命最高指導者に親書が送られたと報道

【政治部:アッラーメ・アズィーズィー】ルパート・マードックの運営するメディア帝国の一部をなすウォールストリート・ジャーナル紙は、選挙での共和党の勝利の直後、米国政府が地域問題でイランとの協力に関心を抱いていると報じた。この報道は、対イラン強硬路線の支持者およびイスラエル・メディアから、激しい反発を招いている。

 ウォールストリート・ジャーナル紙は情報筋の証言として、「バラク・オバマ米大統領は先月〔=西暦10月〕、対イスラーム国に関する秘密親書をイラン最高指導者に送った」と報じた。

 オバマ氏はこの親書で、「シリアとイラクにおけるイスラーム国」(ダーイシュ)と呼ばれるグループに対し、アメリカとイランの間には共通の利害が存在すると強調したという。情報筋はまた、この親書はイスラーム国対策を強化し、核交渉のプロセスを加速化させる必要性を強調するために書かれたものだと指摘している。

 この米紙によると、この親書では、イスラーム国に対抗し、彼らが数ヵ月間にわたって占領し続けている地域からこのテロ組織を放逐するためには、イランの役割がカギを握っているとのオバマ氏の認識が強調されている。情報筋によれば、オバマ氏はこの書簡の中で、イスラーム国との戦いで何らかの協力ができるかどうかは、11月24日の最終期限までに、核交渉で5+1グループと〔イランとの間で〕包括的な合意が得られるかどうかに大きく依存している、と力説しているとのことである。

 米国筋は、これ以前にも3度、オバマ氏が秘密親書をイラン当局に送っていることを明らかにしている。この報道に対し、これまでのところイラン筋は何の反応も見せてはいないが、アーヤトッラー・ハーメネイーはこれより前、イスラーム国対策をめぐるテヘラン=ワシントン間の協力の可能性について、明確かつ強く否定している。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:FM791 )
( 記事ID:35844 )