災いをもたらすSNSでの交際(4)
2014年11月06日付 Jam-e Jam 紙

Viberに育てられる子供たち

 大学講師のゴラームレザー・ガーセミー=ケブリヤー氏は、Viberのような〔仮想〕空間で若者が遭遇する被害に関し、本紙に次のように述べている。「ViberやWhatsApp等のSNSは、〔他者との〕関係を結ぶ際の基準・価値観がまったく存在しない〔外部に開放された〕《テラス》のような場所なのです。そのため、こうした環境ではいかなる関係も許されると考えられているのです」。

 同氏はさらに、次のように指摘する。

現在、ほとんどの若者が最低限の管理もなしに、こうしたネットワークに参加しています。問題なのは、こうした環境には様々な文化や否定的な性向を持つ多様な人々が活動しているということです。そのため、若者らの人格の一部が、こうした環境に存在する情報に影響されてしまっています。こうして、若者たちに害が及んでしまっているのです。

 ガーセミー=ケブリヤー氏は、次のように付け加える。

実際問題として強調しておかねばならないのは、何のルールや管理もなしに、こうしたネットワークで活動することを子供たちに許している家庭は、子どもたちの教育の一部をこのネットワークに委ねてしまっている、ということです。というのも、こうして若者たちはこのようなネットワークを通じて育てられ、もはや家族の価値観に縛られない存在となってしまうからです。

 青少年の間で起きているSNS利用の極端な拡がりは、彼らの学力低下や多くの家庭問題を近年引き起こしている。なぜなら、彼らは自分の時間の大部分をSNSで過ごしており、勉強に励んだり、家族とともに過ごすといったことは、彼らにとって優先事項ではなくなっているからだ。

 友人たちの群れに参加しようとする傾向は、相応しくない人たちと交流するきっかけも提供してしまう。そのため、しっかりとした管理もなくSNSを利用している若者たちの間では、麻薬の常習や〔異性・同性との〕道を踏み外した関係に身を任せてしまう可能性が非常に高いのである。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:リリット )
( 記事ID:35856 )