災いをもたらすSNSでの交際(5)
2014年11月06日付 Jam-e Jam 紙

 ガーセミー=ケブリヤー氏は次のように述べている。

各家庭は子供たちの活動を監視しなければいけません。青少年や若者らの行動に変化が生じたのが分かったら、すぐにでも状況を把握し、行動の矯正を図るべきです。

こうした災いに対処する唯一の方法は、こうした〔ソーシャルな〕ネットワークを利用することの危険性について、各家庭ならびに青少年への啓発を行うことです。しかし残念ながら、こうした危険性はじわじわと気がつかないうちに生じているため、一見したところでは危険性などないように思われてしまうのです。

従って、この種の災いを最小限に食い止めるためには、国の文化政策の責任者らが各家庭を啓発するための特別プログラムを示すことが必要です。なぜなら、誤った情報への対処は正しい情報の提示によってのみ可能だからです。

 社会学の専門家であるサイード・エスラーミー氏はこのことについて、本紙に以下のように語っている。

時が経っても、依然としてこれらのネットワークの異常な利用が続くならば、問題はより一層懸念すべきものとなるでしょう。しかしここで指摘しておかねばならないのは、我々の口述文化では、〔対面での〕口頭の会話や電話での会話は大抵、真面目な内容のものとはなっていないということです。これらのツールが正しく利用されていない現状は、実際のところ、我々の文化に根差すものなのです。我が国で携帯電話の利用が始まって何年も経つというのに、多くの人たちはいまだ、この道具を適切に利用していないということを、指摘しておかなければなりません。

 ガーセミー=ケブリヤー氏はSNSの行き過ぎた利用に関して、次のように述べている。

このような環境で取り上げられる話題は、概して人々の好奇心を掻きたてるものです。というのも、そこには監視が行き届いておらず、社会の価値観と矛盾し、〔リアルな空間では〕到底口にすることができないような話が、こうした環境では繰り広げられているためです。そのため、こうした話題を求めているような人たちは、そこ〔=SNS〕に殺到してしまうのです。

つづく


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( 翻訳者:赤城颪雷来 )
( 記事ID:35904 )