あるカップル、出自の違いを理由に離婚を請求:判事は異議(4)
2015年01月14日付 Jam-e Jam 紙

3ヵ月間一緒に暮らして、いまさら私たちの結婚は間違いだった、私たちは結婚すべきじゃなかった、なんて言い出すのです。何かあると、あなたとあなたの家族は自分たちの財産を鼻にかけて、私に見せびらかしている、などと言ってきます。本当に疲れる女です。精神的にクタクタです。一日たりとも、言い争いなく過ごさせてはくれませんでした。

彼女は口実を探しているのです。〔‥‥〕私はもう疲れました。彼女がこういう風に求めているのですから、私からは離婚について何も言うことはありません。

 この夫婦の話が終わると、アムーザーディー判事は離婚を求める両者の理由は十分ではないと判断、彼らに対して、この程度の些細な問題を理由に家庭裁判所を訪れて、別れたりするべきではないと諭した。判事はまた、二人が問題を解決できるよう、彼らを家庭相談員の元に送った。


専門家の見解:結婚前に問題の予測を


 エスマーイール・タージーク博士(心理学者)の話:

 結婚とは、2人の人間の調和で成り立つものです。2人が結婚しても、あらゆる点で両者は異なります。どの人も、プライベートでは、さまざまな人たちとつながっています。彼らにはそれぞれの家族がいます。それゆえ、結婚をするカップルは、一人の人間が相手なのではなく、実際にはどちらも一つのグループと付き合うことになるのです。両者に問題が生じるのは、ここです。親類が何かを言ってきたり、それによって問題や諍いが生じたりすることがあるのです。

 出身階層の違う者同士の結婚には、これらの問題すべてが含まれています。〔結婚によって〕この点での違いはさらに大きくなっていきます。出自の違う男女は、大きな困難に直面する可能性があるということを心得ておくべきです。新たな生活に入ると、その他のカップルよりも、趣味や振る舞いの点でより大きな違いが出てくるかもしれないということを、承知しておく必要があるでしょう。また、それぞれの家族が干渉したり、意見を言ってきたりすることで、夫婦生活が混乱する可能性もあります。

 誰も、出自の違う男女は結婚すべきではない、などとは言っていません。しかしその一方で、彼らの結婚を保証してくれる人、まったく何の諍いもなく、一緒に寄り添いながら暮らしていけるなどと言ってくれる人もいません。カップルは新しい生活に入るのだということ、さまざまな違い・諍いに直面する可能性があるということを、心得ておくべきなのです。

 彼らは結婚する前に、こうした違い・諍いに備えておくべきです。もっといえば、将来些細な問題に直面しても、離婚を考えることのないよう、このことについて必要な教育を受けるべきです。結婚前の教育はカップルが新たな環境に適応できるための一助となると、私は考えています。

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( 翻訳者:AOOUAU )
( 記事ID:36776 )