ハーメネイー最高指導者、国が抱える二つの経済問題を指摘(3)
2015年02月19日付 Jam-e Jam 紙


 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は国家予算の石油収入への依存を断ち切る方法として、製造業や商業に対する課税によって得られる収入に依拠するという方法を強調した上で、「税金を払うことを回避している一部の大資本家たちは、罪を犯している。なぜなら、国をこれまで以上に石油収入に依存させ、さらなる問題発生の素地を作っているからだ」と述べた。

 同師は、税金の問題はきわめて重要であり、税金を払うことは一つの宗教的義務だとした上で、「税務当局は製造業や商業から得られる税収確保に向けて、すばらしい計画と対策を立ててくれた。あとは国民の協力によって、可及的速やかに実行に移すことが必要である」と付け加えた。

商品の品質を上げることが必要

 イスラーム革命最高指導者は経済問題解決にとってもう一つ基本的な点として、利益率を上げることを指摘した上で、「利益率の向上は、生産コストの引き下げと、品質の向上からなっている」と述べた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は内なる能力や資源を最大限利用するための適切な計画作りこそ、経済問題から脱却するもう一つの方法であると述べ、続けて数点指摘を行った。

 国内産品の利用が、イスラーム革命最高指導者が指摘した第一の点だった。「国民、そしてイランとその将来に関心を抱くすべての者たち、さらに政府機関は、国内に類似のものがあった場合、舶来品を利用するべきではない」。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、無駄遣いを控え、公共財の浪費を防ぎ、知識基盤型の企業を振興し、密輸を厳しく取り締まることの必要性を指摘した上で、「経済問題の解決には、こうしたことが必要なのだ」と付け加えた。

 同師はまた、「ここ数年、多くの警告が与えられてきたし、多くの試みがなされてきた。しかし警告は十分なものではなく、また当局者の努力も不十分である」と指摘した。

つづく


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( 翻訳者:カイテオス・エンホロゴス )
( 記事ID:36979 )