サウード・アル=ファイサル外相(サウジアラビア):イエメンへの攻撃はイランとの戦争ではない(2)
2015年04月13日付 Jam-e Jam 紙

 同外相は、パレスチナ問題についても以下のように述べた。「わが国は、パレスチナ問題にも注意を払っている。唯一の解決の道は、パレスチナ国家の設立である。わが国は、この問題に関して平和的な手段で始めるべきとのことでフランスと合意しており、フランスには感謝している。」

 同時にファビウス外相は、次のように述べた。「サウジアラビアとフランスの関係は、長年にわたるすばらしくも広範なものであり、私はこの会談で再度この[パレスチナ]問題を強調した。友好的で暖かな支援をいただき、サウジアラビアで多くの当事者たちと会う機会をいただけた。」

 更に彼は「私はサウジアラビア王に拝謁した。またサウード・アル=ファイサル外相との会談においては、湾岸地域と世界情勢について意見交換を行った。」と述べた。

 仏外相は、イランとの核合意についても触れた。「フランス政府は、当然合意に達することを望んでいる。しかしわが国は、この合意が確定することを望んでいる。我々には6月まで時間がある。今回の合意は現在まで賛成を得ており、反意を唱える者はいない。ただ完全な合意に至っていない項目がいくつかある。その一つが、イランの核開発活動が安全保障上の脅威とならないという点の検証とその信頼性である。二つ目の問題は、経済制裁とイランが合意に責任をもたない場合に、我々が再度制裁を課すための発動条件である。我々は、解決に至るよう努力しているが、まだそこまで至っていない。」

 仏外相は、イエメン情勢についても語った。「同国が安定を取り戻すことを望んでいる。またイエメンにおける正当性に敬意を払う解決の道筋と、サウジアラビアに近いこの国における今回の衝突が終わることを望んでいる。」

 ファビウス外相は、シリア情勢に関しても次のように語った。「わが国は、バッシャール・アサド大統領が将来のシリアからいなくなるべきと何度も繰り返し主張してきた。ダーイシュ(ISIL)もまた同様である。解決の道筋は、バッシャール・アサド氏を除いた現体制の一部と反対派の一部から民族統一国家を形成し、すべての人々が十全にすべての権利を主張できるようにすることだ。サウジアラビアもこの方針で努力している。わが国はシリアが現状から脱却できる結果を望んでいる。」

 仏外相は、イラクについても次のように述べた。「わが国は、イラクのハイダル・アバーディー政権が全責任をもって関わり、イラク国民の全階層が考慮される政治を行うことを期待する。フランスはイラクに航空支援を実行していたが、もし我々が同国からのダーイシュ排除を望むのであれば、人々がこれに協力しなければならない。イラクの人々は、政府が一方を端に追いやったりしないことが確実である場合にのみこの計画に協力するだろう。」(イラン学生通信)

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( 翻訳者:zanab )
( 記事ID:37348 )